土地査定の方法とは?不動産のプロが高価格で信頼できる業者に売るコツを伝授

土地売却を成功させるために、正確な土地査定額を出すことは大切です。

なぜならば、土地の査定額をもとに土地のベースの販売価格を決定し、買い手と交渉して最終的な売値が決まるからです。

しかし、現実に土地を査定すると、査定を依頼する不動産会社ごとに査定額が300万円も変わることがあります。

査定額に300万円も差があったら、販売価格を決定することができません。

上記のようなトラブルを防ぐために、

  • 土地査定の正しい方法
  • 土地査定が適正かどうかを判断するための判断軸
  • 土地を高値で売却するコツ

を不動産のプロと一緒に学んでいきましょう。

上記知識を押さえれば、記事をお読みの方々は今から正しい方法で土地査定ができるようになります。

※記事では「土地の査定を考えている方」向けに記事を書いています。土地だけでなく、家の売却も考えている方は「不動産売却査定方法」の記事を、また、古い家の売却を考えている方は以下の記事も合わせてお読みください。

古家付きの土地を所有していて、売却しようと考えている場合、古家を残したまま売却するべきか、古家を解体して更地として売却するべきか迷います...

この記事の目次

1 土地査定ってどんな種類があるの?

まずは、土地査定の種類から見ていきましょう。

土地査定には主に4つのパターンがありますが、それぞれ有料・無料のもの自分でやるもの誰かに頼むものなど様々な特徴があります。

少々わかりづらいと思うので、表にまとめました。

  

 

  

依頼方法土地査定の種類こんな人におすすめ特徴
他人(不動産会社)に依頼簡易査定売りたい土地が遠くにある人や忙しい人情報の提供だけで、すぐに結果が出る。無料
訪問査定時間に余裕があって、売りたい土地が近くにある人実際に土地を見て査定。正確。無料。
他人(不動産鑑定士)に依頼不動産鑑定士による鑑定法的証明として鑑定結果を利用したい。費用が20万円~60万円かかる
自分で行う不動産土地算定ソフト一般人はつかわない不動産業者が利用するための査定ツール

それでは、土地査定をする目的にそって土地査定の4つのパターンについてみていきましょう。

1.1 土地査定を誰かに依頼するなら、簡易査定・訪問査定・不動産鑑定士による鑑定

ここでは、土地査定を自分以外の誰かに依頼する方法についてみていきます。

土地査定は素人には難しく、土地の持つ特徴(広さ、形状、交通の利便性など)によって変わるものなので、誰かに依頼する方法をとるべきでしょう。

土地査定を他人に依頼する方法は3つあります。

  • 不動産会社による簡易査定(別名:机上査定)
  • 不動産会社による訪問査定
  • 不動産鑑定士による鑑定

です。
それでは詳しく見ていきましょう。

不動産会社による簡易査定(別名:机上査定)

簡易査定(机上査定)とは、実際の土地を見ることなく電話、メールなどで

  • 物件種別(マンション、一戸建て、土地)
  • 所在地、面積(専有面積、土地面積、建物面積)
  • 築年数・希望する売却時期

などを伝えるだけで査定価格を出す方法のことです。

簡易査定のメリットは

  • 手間が少なく簡単に土地査定をしてもらえる
  • 無料である
  • 査定結果がすぐに出る

という点があり、

デメリットとしては、

  • 以下に紹介する訪問査定よりも査定価格の精度が劣る可能性がある

点があげられます。

そのため、簡易査定は、売りたい土地が遠くにある人や、忙しい人におすすめです。

不動産会社による訪問査定

訪問査定とは不動産会社が実際に土地の状態を見て調査し、査定額を出す査定方法のことを言います。

訪問査定のメリットは、

  • 簡易査定(机上査定)よりも正確な査定になる
  • 無料である

という点があげられます。

一方で、訪問査定のデメリットは、

  • 訪問日時を調整したり、依頼する前に家の清掃を済ませておかなければいけないなど手間がかかる

という点があります。

訪問査定は比較的時間があって、売りたい土地が近くにある人におすすめです。

不動産鑑定士による鑑定

不動産鑑定士による鑑定とは、不動産鑑定士がその地域や対象不動産を調査して鑑定価格を決めるものを言います。

不動産鑑定士とは、不動産の鑑定評価に関する法律に基づいて創設された国家資格で、不動産の証券化に関わる鑑定評価など不動産鑑定における幅広い業務を行っている人のことをいいます。

不動産鑑定士による鑑定のメリットとしては、

  • 鑑定結果を法的な証明として用いることができ、信ぴょう性が高い

デメリットとして、

  • 個人的に不動産鑑定士を探さなければいけない(不動産会社とは別)
  • 鑑定結果は必ずしも市場売却相場と一致しない
  • 鑑定費用がおよそ20万円~60万円かかる
  • 鑑定を行うのに1週間ほど時間がかかる

という点があげられます。

土地の一般的な売買を考えていて、土地査定を依頼したい場合は、不動産鑑定士による鑑定はお勧めしません。

1.2 土地査定を自分で行うなら不動産土地査定ソフト

次に土地査定を自分で行う方法について説明していきます。

土地査定を自分で行う方法はこちらです。

不動産土地算定ソフト

不動産土地査定ソフトとは、不動産業者が利用するための査定のための1つのツールです。

一般の方は通常使用しません。

不動産査定ソフトは、

  • 無料のものもあれば、有料のものもある
  • 一般の方には使いづらい

ため、使用しないべきです。

次の章では土地の価格がどのような要素で決まるのかについてみていきます。

土地を高値で売却したいのであれば、価格を構成する要素を抑えることは必須になるでしょう。

2 土地の査定額は評点11点の総合評価で決まる

土地査定 評点

土地の査定額は以下に掲げる11点の評価の優劣で相場よりも高くなったり、低くなったりします。

  1. 交通の便(駅やバス停までの距離)
  2. 最寄り食料品店までの近さ
  3. 前面道路の方位
  4. 前面道路の幅員
  5. 周辺道路の舗装状況
  6. 土地の形状
  7. 下水道などの排水設備の状況
  8. ガス施設の整備状況
  9. 騒音や振動の有無
  10. 日当たり・通風の良さ
  11. 法律上の規制(街並みや嫌悪施設の有無)

また、不動産会社は上記11項目を見て、取引事例比較法を取る場合、以下の算定式で土地の査定額を算出します。なお、取引事例比較法とは何かに関しては、第3章で説明します。

土地の査定額=1㎡当たりの土地の単価(円/㎡)×査定地評点/事例地評点×土地の面積(㎡)×流動性比率
事例地とは
過去に取引された実際の土地のこと。
事例地の評点と価格を元にして、査定地の評点額から価格を算出する仕組みをとる。
流動性比率とは
売却予定の土地が、市場における競合と比較してどれくらい売れそうかを示す値。
規準を1.00として、上限が1.10、下限が0.85となる。

参考文献:価格査定マニュアル|不動産流通推進センター

算定式を見てわかるように、土地の評点が高ければ高いほど、土地の査定額が高くなる仕組みとなっています。

では、土地の評点の点数の付け方について詳しく見ていきましょう。

2.1 交通の便(駅やバス停までの距離)

不動産から最寄りの駅やバス停までの距離が近ければ近いほど利便性が高くなるため、土地の価格が高くなります。

ただし、土地の価格が高くなるのは、最寄りの駅やバスまでの距離が徒歩圏内であるときのみです。

例えば、不動産から最寄りの駅までの距離が徒歩10分圏内の土地と15分圏内の土地では、徒歩10分圏内の土地のほうが価格は高くなりますが、不動産から最寄りの駅までの距離が30分の土地と25分の土地では不動産の価格はあまり変わりません。

2.2 最寄り食料品店までの近さ

不動産から最寄りの食料品店までの距離が近ければ近いほど利便性が高くなるため、土地の価格が高くなります。

最寄りの食料品店までの距離が800m以内であれば、評点はプラス加算され、800mよりも遠くなると評点はマイナス加算されます。

距離が遠くなればなるほど減算されてしまうのではないかと不安にお思いになるかもしれませんが、下限が-6点(最寄り食料品店までの距離1200m地点)と決められていて、それ以降の距離は減点されることはありません

2.3 前面道路の方位

前面道路の方位が1方路(土地の一方が道路に面している)よりも2方路(土地の二方が道路に接している。)の方が、評点は高くなります。

一方路の場合が、南、東、西、北の順に、二方路の場合は、南東、南西、南北、東西、北東、北西の順で評点が高くなります。

2.4 前面道路の幅員

前面道路の副幅は、広いほど土地の価格は高くなります。土地査定の場合は前面道路の副幅が5m以上の場合に評点が加算されます。

前面道路の副幅が広いほうが土地の価格が高くなるのは、副幅が大きいほうが大きな建物を建てることができるからです。

建物を建てるとき、必ず守らなければいけない指標として容積率というものが存在します。

容積率とは、土地面積に対する建物の延べ床面積(床面積の合計)の割合です。容積率が高いほどより大きな建物を立てることが可能です。

容積率は地域によって異なりますが、50%~200%のように一定の幅があります。

前面道路の副幅が大きいほど容積率も大きくなる仕組みとなっているため、前面道路の副幅が広いと建てられる建物のバリエーションが増え、土地の価格が高くなります。

2.5 周辺道路の舗装状況

周辺の道路の路面の状態が舗装されていて、きれいな状態であればあるほど土地の評点は高くなります。

2.6 土地の形状

土地の形状は、四角形(整形)に近いほど価格が高くなります

整形であると、土地を様々な用途に使いやすいためです。

2.7 下水道などの排水設備の状況

下水道などの排水設備が完備されていると土地の評点が高くなります。

生活をするうえで下水道などの設備は必需品だからです。

2.8 ガス施設の整備状況

ガス施設が整備されていることも土地の評定を上げる一つの要素です。

ガス施設が整備されていると、住居として土地を利用する際に、わざわざガスを引く必要がないため価値があがります。

2.9 騒音や振動の有無

騒音や振動が少ない土地の方が土地の価格は高くなります。

住居として土地を利用する場合、閑静な住居環境を望む人が多いためです。

2.10 日当たり・通風の良さ

日当たりや風通しが良いほど土地の評点は高くなります。

日当たりや風通しのいい土地は住居として土地を利用する場合も、店舗として土地を利用する場合にも求められる条件で需要が高いからです。

2.11 周辺の状況(街並みや嫌悪施設の有無)

土地にかけられている法律上の制限(用途制限)が緩いほど土地の価格は高くなります

制限が厳しいと、建てられる建物の種類が少なくなってしまうためです。

例えば、土地の規制の例として、「市街化調整区域」というものがあります。

市街化調整区域とは無秩序な市街地化の拡大を防ぐために設けられた地域で、建物を建てようとしたら、自治体に許可を取らなくてはいけません。

このような土地を買おうとする人は少ないはずです。そのため土地の査定額が下がるのです。

自分の土地にどのような制限がかけられているのか、より詳しく知りたい方は下記の記事がおすすめです

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市街化調整区域にかかる制限は価格や融資にも影響があり、そこにある家や土地は売れにくいと言われます。その特効薬となるような方法はありませんが、比較的売れやすい物件には特徴があるので、それら知っておいた方がよいことをまとめて紹介します。

3 土地査定額の計算方法は3種類ある

土地査定 計算方法
先ほど、第二章で、土地の査定額を出すための計算方法として取引事例比較法を紹介しました。

実は、不動産の査定額を出す計算方法は取引事例比較法を含め3種類あり、どの計算方法を用いるかは不動産会社に委ねられています。

ただ、土地査定額を出すうえで一番用いられる方法は取引事例比較法です。

以下、3種類の計算方法について詳しく見ていきましょう。

3.1 取引事例比較法

取引事例比較法とは、査定地周辺地域で条件の類似する複数の成約事例地を選択し、形状、環境、方位などの個別要素を比較検討し、個別事情による修正を行う評価法のことです。

つまり、名前にもあるように過去の不動産の取引事例を参考にして土地の査定額を算出します。

取引事例比較法を用いて不動産の査定額を出す場合、評価額は以下の式で算出します。

評価額=1㎡当たりの土地の単価(円/㎡)×査定地評点/事例地評点×土地の面積(㎡)×流動性比率

3.2 原価法

原価法とは、現在の建物と同様の建物を新築した場合の価格(再調達価格)を計算し、経年による建物や設備の劣化を評価額から差し引く(原価修正)ことで建物評価を算出する方法です。

簡単に言うと、建物が新品の状態の価格から現在の建物の劣化状態を差し引いて出す評価額といえます。

原価法は以下の式で求めることができます。

建物評価額=建築単価(円/㎡)×建物面積×(1-経過年数/耐用年数)

※建物評価は国税庁のサイトにある「建物の標準的な価格表」で確認します。
※耐用年数は、国税庁のサイトにある「耐用年数表」で確認します。
ただし、自己居住用の耐用年数は、事業用×1.5として計算します。

土地の評価額に関しては、路線価を利用する場合と実際の取引事例をもとに評価単価を定める方法があります。

一般的には、路線価を利用する場合が多いです。

路線価とは国税庁が発表する道路に面する宅地1㎡当たりの土地評価額のことです。路線価は実勢価格(土地の時価)の80%に設定されています。

土地評価額の計算式は以下の通りです

土地評価額=路線価(円/㎡)/0.8×土地面積

3.3 収益還元法

収益還元法とは、対象不動産が賃料により将来生み出すと予想される純利益から現在の不動産価値を決定する評価法です。

計算式は以下のようになります。

評価額=1年間の純利益/還元利回り×補正率
※1年間の純利益=1年間の総収入-1年間の諸費用(管理費など)

計算式でもわかるように、収益還元法では「収益性」のみ重視しており、不動産の個別要素が全く反映されていません。

したがって、もし費用をかけて建物をリフォームしたとしても、賃料に一定額以上の上昇が見込まれなければ、収益性が上がらず、評価額に反映されません

3.4 土地査定でよく使われるのは取引事例比較法

不動産の評価方法のどれを用いて査定額を決めるかは、各不動産業者に委ねられています。

しかし、見るべき指標はあります。

  1. 取引事例比較法→主にマンション、土地の評価に使用
  2. 原価法→主に一戸建ての評価に使用
  3. 収益還元法→主に収益物件の評価に使用

一般的に上記の方法で査定が行われているので、万が一上記方法以外で査定が行われた際は、査定を行った不動産会社にその根拠を聞いてみるべきです。

4 土地査定は誰に頼めばいいの?目的別に使い分けよう

土地査定3

ここまで、土地査定の種類、土地査定額の決まり方について学んできましたが、実際土地査定をするとしたら誰に依頼すればいいのだろうかと疑問に思った方がいたのではないでしょうか。

土地査定を依頼する場合、不動産会社に依頼する方法と、不動産鑑定士に依頼する2つの方法がありますが、不動産会社に依頼するのが一般的です。

また、不動産会社に査定を依頼する場合は不動産一括査定サイトを使うパターンと、自分で不動産会社依頼するパターンがあり、目的ごとにおすすめが異なります

土地査定の依頼先についてもわかりやすいよう表にまとめました。

依頼先目的特徴
不動産一括査定サイト時間をかけずに複数の不動産会社に査定を依頼したい無料、インターネットで申し込み、早い。
近所の不動産会社近所に仲のいい不動産会社がある無料。複数の不動産会社に頼むのであれば、電話等の手間がかかる
不動産鑑定士法的証明として鑑定結果を利用したい鑑定費用に20~60万円かかる

それでは、詳細についてみていきましょう。

4.1 時間をかけずに複数の不動産会社に無料で土地査定を依頼したいなら不動産一括査定サイト

この場合は、不動産一括査定サイトを使用することがおすすめです。

不動産一括査定

不動産一括査定サイトとは、複数の不動産会社に一括で査定価格を出してもらえるウェブサービスのことです。

不動産一括査定サイトの仕組みをわかりやすく下記に図解しました。

一括査定の仕組み

普通複数の会社で査定を受けようと思ったら、図の左側のようにそれぞれの会社に連絡をしなければいけません。

しかし、一括査定サービスを利用すると、入口となる1つのサイトに情報を入力するだけで、複数の不動産会社へ査定を依頼することができます

一括査定サイトのメリットには、

  • 無料で複数の不動産会社に一括で査定を依頼できる
  • 遠方に売りたい土地があってもネット上で査定を依頼できる
  • わずかな時間で査定額が提示される

があります。

一方、デメリットとしては選ぶサイトによって適切な不動産会社が登録されていないこともあります。

そのため、自分にとって最適な一括査定サイトを利用する必要があります。

自分にとってぴったりな一括査定サイトを探したい方は、こちらをご覧ください。

不動産の査定には、不動産会社に直接依頼する方法と、一括査定サイトを利用する方法があります。特にここ数年は一括査定サイトが増えており、現在確認している35サイトとオススメの5社、その特徴についてまとめました。

この記事では、NTTグループが運営している一括査定サイトHOME4Uの一括査定サイトをおすすめしています。なぜなら、大手から地域密着企業まで厳しい審査を受けた不動産会社のみがこのサイトと提携しているからです。HOME4Uへは以下のリンクからご利用ください。

HOME4Uの無料一括査定

不動産会社に名前を知られたくない場合は匿名査定

土地の査定はしたいけれど、不動産会社に営業をかけられたくないという理由で、自分の名前を不動産会社に伝えたくない方もいらっしゃると思います。

自分の名前を明らかにしたくない場合は匿名査定を選択することをおすすめします。

匿名査定とは、利用者のメールアドレスと物件情報の登録のみで土地査定ができるサービスです。

匿名査定は、現在HOME’sというサイトのみで行っています。以下のリンクからお申込みください。

HOME’S 売却査定

4.2 鑑定結果を法的証明として利用したいなら不動産鑑定士

鑑定結果を法的証明として利用したい場合は、不動産鑑定士に土地査定を依頼しましょう。

ただ、第3章記載した通り、不動産鑑定士に土地査定を依頼すると、

  • 個人的に不動産鑑定士を探さなければいけない(不動産会社とは別)
  • 鑑定結果は必ずしも市場売却相場と一致しない
  • 鑑定費用がおよそ20万円~60万円かかる
  • 鑑定を行うのに1週間ほど時間がかかる

というコストが発生するため、
土地の売買目的で土地査定をしたい場合は、お勧めできません

5 土地査定額が適正かどうかを判断するために国の公表する相場と比べよう


この記事の冒頭で、土地を高値で売るためには土地の査定が正確に行われることが大切と書きました。

第4章では、土地の査定額が適正かどうかを判断するための方法として、国が公表している土地の価格と比較する方法を紹介します。

国が公表している価格は、土地それぞれが固有にもつ広さや形状などを考慮していないため、査定額にはできませんが、参考にできます。

例えば、国が公表している価格よりも査定額が高かったらOK、低かったら査定をしてくれた不動産会社に査定額が低い理由を聞くなどの行動をとることができます。

国は、公示地価、基準地価、実勢価格、路線価など様々な価格を公表していますが、その中でも見るべき価格は実勢価格と路線価です。

なぜなら、この2つの価格は不動産会社が土地の査定時に参考にする価格であり、査定が正しく行われていない場合に不正がすぐにわかるからです。

それでは、それぞれの価格の調べ方について詳しく見ていきましょう。

5.1 実勢価格とは?

実勢価格とは、過去に実際に取引された土地の価格のことです。

土地の価格は需要と供給の一致で決まるわけですから、実勢価格を見るとその地域の土地の価格別の需要を予想することができるでしょう。

ただし、取引事例の少ない田舎などでは実勢価格が多く公表されないので注意が必要です。

実勢価格は、国土交通省の土地情報総合システムを用いることで確認できます。

実際に実勢価格を調べてみよう

まず、国土交通省の土地情報総合システムを開きます。

サイト画面が出てきたら、まず「時期を選ぶ」の「画面上で検索する場合」の取引時期を選択します。
取引時期は、最新のほうが不動産の価値を反映してくれます。
実勢価格

次に、「種類を選ぶ」の「土地」を選択します。
最後に「地域を選ぶ」の「路線・駅名から探す」に売りたい土地の最寄りの駅名を入力して下さい。

実勢価格

駅名を入力したら、「この条件で検索」をクリックしましょう。
今回、「中野区 中野」で検索した結果、6件の取引条件が出てきました。

実勢価格

ちなみに、この矢印を押すと、駅からの距離が近い順に価格を並べ替えてくれます。
実勢価格

このなかから、自分の売りたい土地に面積や駅からの距離が近い取引情報を参考にして、相場を出しましょう。

実勢価格について詳しく知りたい方はこちらの記事もごらんください。

実勢価格は他でもありますが、土地の場合は国も把握しており、無料で公表されています。同じく公的な価格である公示地価との差も考察しつつ、指標の特徴を考えます。

5.2 路線価とは?

路線価とは道路に面する標準的な宅地の1平方メートルあたりの価格のことで、相続税や贈与税を算出する際の基準とされる価格のことを言います。

この価格は、公示価格や不動産鑑定士による鑑定評価額などを基準として、毎年1月1日時点での価格を税務署別に公表しています。

なお、公示地価とは、地価公示法に基づいて、国土交通省の土地鑑定員会が全国で約30,000地点の標準値を選定し、毎年1月1日地点での価格として公示しているものです。

路線価は、公示価格の8割程度の価額となっており、全国各地の約40万地点を標準地として設けています。

そのため、相場を求める際は、

相場= 路線価÷0.8

で求めることができます。

路線価は、「路線価図・評価倍率表」から調べることができます。

実際に路線価を調べてみよう

まずは、国税庁の「路線価図・評価倍率表」を開いてください。
路線価
調べたい都道府県→市区町村→丁番地を選択します。
路線価図
今回も東京都中野区を例に路線価を調べてみましょう。
路線価
赤い資格で囲んだ地域の、矢印の道路に面した場所に土地があると想定します。

この道路には、「430C」という数字が書かれています。後ろにアルファベットが書かれていますが、このアルファベットは借地権割合なので気にしないでください。

この数字が路線価で、この道路に面する1㎡当たりの値段を表示しています。単位は千円です。

つまり、この矢印に面した道路の路線価は43万円/㎡ということになります。

路線価が求められたら、相場を計算してみましょう。相場は以下の式で求められます。

相場= 路線価÷0.8

そのため、相場は約54万円/㎡となります。

6 土地査定を依頼する際に気を付けなければいけないこととは?

この記事をお読みになっている方々は、おそらく、これから始めて土地査定に臨むのではないでしょうか。

第4章ではそんな方々のために土地査定をする際に、気を付けなければいけないことをまとめました。

6.1 法的な根拠として土地査定が必要な場合は不動産鑑定士に依頼を

相続で土地を遺産分割するなど、裁判の際に法的な根拠として土地査定書が必要な時があります。

このような場合、一般的な不動産会社による査定は法的な根拠があるとはみなされず、不動産鑑定士への依頼が必須となります。

また、相続税の申告や生前贈与を検討している場合も、不動産鑑定士による鑑定をおすすめします。

6.2 不動産会社からの不要な勧誘に注意する

インターネット上の一括査定サイトを利用する場合、少ない情報の入力で複数の不動産会社にまとめて査定を依頼できるので便利だと言えます。

しかし、利用するサイトによっては、クレームが多いような悪徳不動産会社と提携していたり、利用後にしつこい営業や勧誘を受けるというリスクが生じます。

そのため、一括査定サイトを利用する際には、厳選された不動産会社と提携していることや、プライバシーマークを取得しているなど、安心なサイトを見極めることが大切だと言えるでしょう。

また、インターネット上には一括査定サイトを実際に利用した人の口コミが数多く投稿されているため、このような口コミを参考にしてサイトを選ぶのも一つの方法です。

安心のできる一括査定サイトを紹介したいと思い、一括査定サイトの比較サイトを記事にしました。ぜひ、ご覧ください。

不動産の査定には、不動産会社に直接依頼する方法と、一括査定サイトを利用する方法があります。特にここ数年は一括査定サイトが増えており、現在確認している35サイトとオススメの5社、その特徴についてまとめました。

6.3 査定額は参考程度にとどめる

土地査定額はあくまで参考程度と捉えましょう。

なぜなら、実際の売却価格は需要と供給の関係、価格交渉によって決まるからです。

ただし、土地査定額を知っておくことで、土地の需要に見合わない高額な価格設定をしたり、格安な価格交渉をすることを回避することができます。

7 土地を高額で売却するコツ

第6章では、土地を高く売るコツをご紹介します。

土地を相場より高く売る方法は以下の通りです

  • 土地を売りに出したらできるだけ早く売却する
  • 自分の土地を高値で売ってくれるよい不動産会社に出会う
  • 土地をきれいに整備する

です。

これらの方法についてより詳しく知りたい方はこちらの記事をごらんください。
この記事は「家を高く売るためのコツ」を紹介していますが、考え方は基本的に土地の売却も同じです。

家を相場より高く売ることができるのは、新築同様の家も含め、限られたエリアのみです。土地の値上がりが期待できない今は、売れ残りのリスクの方が大きいでしょう。ただ、できるだけ値を下げないという視点で見ると、売主としてできることもあります。

8 土地査定に必要な書類とは

一括査定のような物件の種類(土地・戸建・マンション)や住所・広さ・築年数などの情報だけで概算価格を出してもらう土地査定では必要書類はありませんが、訪問査定では、いくつかの書類が必要になります。
詳しくはこちらを参照してください。

家や土地の査定をしてくれる会社にも大手と地域密着とがあり、探し方や利用の仕方に違いがあります。また両方を対象とした一括査定もありますが、いずれも査定額の見方には注意が必要で、査定に関する基本情報をまとめました。

9 一括査定サイトを使って実際に土地査定したら330万円の差があった。

今後の目安のため、一括サイトを使って実家の査定を依頼したところ、安い会社と高い会社との間で差が330万円ありました。

詳しくはこちらの記事を参照してください。

一括査定サイト(HOME4U・HOME'S・Re Guide・イエウール)を使い、実家の査定を依頼した結果をまとめました。うっとおしい営業電話は来るのか?それも覚悟で計8社に依頼した実際のやりとりと査定額も公開しています。

10 土地の査定後の売却までのながれ

土地の査定後の売却までの流れは上の図にようになります。

それぞれの項目の詳しい説明は以下の記事にまとめました。詳しくは以下の記事をご覧ください。

両親が住んでいた家を手放した、などで、初めて土地の売買を考えている方は、 ・土地を売りたいけれど、誰に売ればいいのだろう? ...

11 まとめ

最後までこの記事をお読みくださりありがとうございました。

最後にこの記事のまとめを書きたいと思います。

  • 土地査定の方法は、不動産会社に依頼するものと不動産鑑定士に依頼するものがあるが、一般的な査定であれば不動産会社に依頼するべき
  • 土地査定を不動産会社に依頼するならば、一括査定サイトで不動産会社を複数探すのが良い
  • 不動産査定額が適正かどうか判断したいのなら、国が公表している公示価格などを参考にすべき
不動産会社8社に査定を依頼したら
不動産会社8社に査定を依頼したら330万円の差があった

今後の目安のため、一括査定サイトを使って実家の査定を依頼したところ、安い会社と高い会社の差が330万円ありました。
簡易査定なら情報を入力するだけで、その日の内に連絡が来る会社も多く、売却相場がすぐに分かります。

主な不動産会社
ただし、一括査定サイトもすべての不動産会社と提携しているわけではありません。 1都3県(東京・神奈川・千葉・埼玉)または人口が多い地域の不動産の場合、大手企業6社が集まった「すまいValue」も合わせて検討するとよいでしょう。

すまいValueの無料一括査定

人口の多い地域の場合、おうちダイレクトの不動産会社なら、Yahoo!とおうちダイレクトのネットワークを活用し売却をサポートしてくれます。独自の販売活動ができるため、他にはないより高い査定額が期待できます。

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「でも、わずらわしい営業電話はこないのか?」
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そんな疑問に身をもって体験した結果はこちら。


「そもそも不動産一括査定サイトって何?」
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