不動産買取の流れと成功させるポイントを解説|業者選びは慎重に

不動産買取

土地や住宅などの売却を検討する場合、不動産業者に仲介を依頼するのが一般的です。しかし、急な転勤などで売却を急いでいる場合には、不動産業者に直接買い取ってもらう方法もあり、一般的な売却に比べると期間も短く、すぐに現金化できるという特徴があります。

ただし、この買取という方法を選択した場合の価格は、市場価格の7~8割程度になってしまうことが難点であるため、より高値で買い取ってくれる不動産業者選びがポイントとなります。ここでは、買取の流れと成功させるポイントについて解説していきます。

1.不動産買取とは?知っておきたい基礎知識

土地売買を行う流れ

土地や住宅などを売却する方法は、不動産業者に仲介を依頼する一般的な方法と不動産業者に直接買い取ってもらう方法の2つの方法があります。以下では、両者の違いに加えて、買取の詳細について順に解説していきます。

1.1 買取と仲介の違い

不動産売却における「仲介」と「買取」の最も大きな違いは、買主と売却手続期間の2つが挙げられます。先ず、買主については、仲介では個人が買主となり、買取では不動産業者が買主となります。

次に、売却手続期間については、仲介の場合は一から買主を探すために、広告や宣伝などによる売却活動を行う期間が必要となります。なお、この売却期間は平均で3~4カ月かかると言われており、売り出しまでの準備期間や引き渡しまでの期間を含めると、平均で4~6カ月の期間が必要です。

一方の買取の場合は、不動産業者が買主となるため売却活動の必要がなく、仲介に比べると短期間で手続きが完了します。

1.2 買取には2種類の方法がある

買主が不動産業者であることから、比較的短期間で売却手続きが完了する買取には、以下のような「即時買取」と「買取保証」という2種類の方法があります。

短期で売却できる即時買取

即時買取は、不動産業者がすぐに買い取りをしてくれるという方法です。この方法では、仲介のような売却活動が一切なく、短期間で現金化されるため、すぐにお金が欲しいという人におすすめです。

ただし、買取価格が不動産市場の7~8割程度になってしまうため、時間的に余裕があり、より高値での売却を目指す人にはおすすめできません。

仲介と買い取りを組み合わせた買取保証

買取保証は、先ず仲介を目的とした販売活動を行い、一定の期間を経ても売買が成立しなかった場合に不動産業者に買取してもらうという方法です。

この方法は、一定の期間内に売買が成立した場合、不動産市場での価格で売却できることがメリットとして挙げられます。ただし、一定の期間内に売買が成立した場合には、不動産業者に仲介手数料を支払う必要があります。

買取・仲介・個人売買など不動産を売却する4つの方法とその特徴
不動産を売る方法は仲介が圧倒的に多く、たいていのケースでは、それを前提に話が進みます。しかし、本来は「買取」「オークション」「個人売買」という方法もあり、どれも一長一短なので、それぞれのメリットデメリットと大まかな流れを紹介します。
土地売買を行う流れ(まとめ)

2.不動産買取の流れ

土地や住宅を売却するにあたって買取を選択した場合、仲介での売却と異なり、不動産業者には買取査定を依頼して買取価格を提示してもらいます。また、周辺の類似物件の相場を事前に調査し、買取価格との比較をすることも大切です。

土地売買の流れ

2.1 事前準備をする

買取の方法を選択した場合、先ずは買取査定に必要な書類の準備からスタートします。買取に必要な書類は、以下の通りです。

  • 固定資産評価証明書
  • 登記済権利証
  • 登記識別情報
  • 建物図面
  • 地積測量図

このうち固定資産税評価証明書は、不動産の登記手続きに必要となり、登記済権利証や登記識別情報は、所有権の移転登記手続きに必要な書類です。また、建物図面では建物の形状を確認でき、地積測量図では土地の形状を確認できる書類です。

この他には、不動産購入時に入手したパンフレットなどの販売資料が残っている場合には、これらの書類とまとめて準備しておくと良いでしょう。

さらに、対象となる不動産の類似物件の相場を事前に調査しておくと、不動産業者から提示された買取価格と比較できるため、買い取りを有利に進めることができる可能性が期待できます。

2.2 買取価格の査定を行う

買取査定に必要な書類の準備ができると、不動産業者に買取査定を依頼します。なお、買取という方法は、一般的な不動産の売買と異なり、不動産市場の7~8割程度の価格となる場合がほとんどです。

そのため、できるだけ高値での買取を目指すのであれば、1社だけでなく複数の業者に査定を依頼し、提示された査定額を比較することが大切です。また、査定額を提示された場合には、査定額の根拠を担当者に質問し、丁寧で誠実な対応であるかも同時に確認しておくと良いでしょう。

2.3 買取価格を提示してもらう

不動産業者に買取価格の査定を依頼した後は、買取価格を提示してもらいます。この買取価格は査定額とは異なり、立地条件の良さなどの物件に対する付加価値や物件の人気度を考慮した価格となります。

ただし、その後の条件交渉などによって、査定額と実際の買取価格は全く同じ価格になるとは限らないので注意が必要です。

2.4 打ち合わせと条件の確定

買取価格が決定すると、次はスケジュールの打ち合わせに進みます。具体的には、物件の引き渡し時期や準備が必要な書類などの確認に加えて、手付金に関する打ち合わせを行います。

また、買取の場合には売主側が処分すべきである不用品についても、不動産業者が相談に応じてくれる可能性があります。そして、価格の交渉などの条件をまとめていきます。

2.5 売買契約を締結する

不動産業者との打ち合わせ後、提示された条件に納得できた場合に売買契約を締結します。ただし、売買契約を締結後は、仲介と同様に原則として契約の取り消しができないので注意が必要です。また、仲介と同様に売買契約の締結時には、買取価格の5~10%程度の手付金が支払われることになります。

2.6 決済と引渡し

売買契約の締結後は、買取価格から手付金の金額を差し引いた残金を受け取り、鍵を渡して物件の引き渡しを行います。残金の受け取り方法は、振り込み・小切手・現金から選択できますが、振り込みでの支払いが一般的です。また、物件の引き渡しの際には、あるべき鍵の本数をきちんと揃えておきようにしましょう。これを以って、不動産の買取に関する一連の手続きは完了します。

不動産買取の流れ(まとめ)

3.不動産買取のメリットとデメリット

不動産買取のメリデメ

土地や住宅を売却する際に買取を選択すると、不動産市場の7~8割程度という価格になるという一方で、1カ月程度の短期間で売却できるというメリットがあります。

3.1 不動産買取のメリット

仲介の場合は、売却までの期間が予測できないだけでなく、買主からの値下げ交渉を求められる可能性もありますが、買取の場合では以下のようなメリットが挙げられます。

すぐに売却できる

買取の最も大きなメリットとしては、すぐに売却できるため、引き渡しまでの期間が短いことが挙げられます。仲介での売却期間は、最低でも3~6ヶ月となる一方で、買取では売却期間がないために長くても1ヶ月程度で現金化することができます。

そのため、売却のスケジュールも立てやすく、購入希望者が複数現れた場合の内覧にその都度応じる必要もありません。

仲介手数料が掛からない

仲介の場合は、売買が成立したと同時に仲介を依頼した不動産業者への仲介手数料の支払いが生じます。また、この仲介手数料は、宅地建物取引業法によって上限額が設けられており、売買代金の3%+6万円という費用が必要となります。

一方で買取の場合は仲介手数料が掛からないため、売却に掛かるコストを削減できることがメリットとして挙げられます。

トラブルを回避できる

土地や住宅などを売却した場合、売却後に欠陥が見つかった場合でも、瑕疵(かし)担保責任に問われ、損害賠償を請求されるケースもあります。なお、売主自体も気づかなかった欠陥についても瑕疵(かし)担保責任を負うことになり、トラブルに発展するケースもあります。

しかし、買取の場合は、瑕疵(かし)担保責任を不動産業者に移すことができるため、売却後に面倒なトラブルに発展するリスクを回避できるということがメリットとして挙げられます。

3.2 不動産買取のデメリット

買取には、仲介と比べて早く売却できることや仲介手数料が掛からないことなどのメリットがある一方で、買取の最大のデメリットは、仲介よりも売却価格が安くなることが挙げられます。

その価格は不動産市場の7~8割程度となり、相場によって異なりますが、数百万円程度の差が生じることになります。これは、仲介と異なり売却前に行うハウスクリーニングを買取の後に不動産業者が行うことや、長期間売れなかった場合の維持管理費などがあらかじめカットされていることが理由として挙げられます。

不動産買取のメリデメ(まとめ)

4.不動産買取を成功させる業者選びのポイント

不動産買取を成功させる業者選びのポイント

仲介と同様に買取にもメリットやデメリットがあるため、市場価格に近い価格で売却したい場合は、仲介と買い取りを組み合わせた買取保証という方法を試すなど、納得のいく方法を選択することが大切です。

4.1 過去の買取実績を確認する

仲介の場合にも言えることですが、土地や住宅の売却をする際は、不動産業者選びが重要です。その理由としては、買取実績の低い業者では、納得のいく買取が実現できないことが挙げられます。

そのためには、過去の買取実績が豊富な不動産業者を選ぶことが大切です。具体的には、業者の歴史や過去に何件の買取実績を持っているのか、買取価格や接客はどうかなど、業者に関する情報をしっかりとチェックするようにしましょう。

4.2 業者の得意分野を調べる

買取を成功させるためには、買取を検討する不動産業者の得意分野を調べてみましょう。その理由としては、不動産業者によって土地売買が得意というような、得意分野が異なることが挙げられます。

具体的には、買取に強い業者であることはもちろんのこと、自分が売りたい物件の条件と業者の得意分野が一致しているかを確認すると良いでしょう。

4.3 複数の業者に査定を依頼する

土地や住宅の売却を検討した場合、不動産業者に査定を依頼するのが一般的です。その上で売却価格を設定し、仲介の場合は売却活動に進み、買取の場合は買取の手続きに進みます。

また、不動産業者の査定は、不動産流通機構が提供する価格査定マニュアルに基づいて算出されるケースがほとんどですが、立地条件や物件の人気度がプラスされることで不動産業者によっては査定額に差が生じます。

そのため、土地や住宅をより高値で買い取ってもらうためには、複数の業者に査定を依頼して、査定額を比較してみる必要があると言えます。なお、同時に複数の業者に査定を依頼するのであれば、一括査定サイトを活用すると便利です。

不動産買取を成功させる業者選びのポイント(まとめ)

5.おすすめの一括査定サイト

おすすめの一括査定サイト

一括査定サイトは、全国各地の厳選された不動産業者と提携しており、必要最低限の入力で一括査定できるので便利です。ここでは、おすすめの一括査定サイトの特徴を順に紹介していきます。

取扱い実績等 特徴 評判
HOME4U ・18年の実績年間700万人が利用

・満足度97.5%
・NTTデータグループ運営の信頼性
・日本初の一括査定サービス
・地域に精通した地域密着型の不動産会社も多数登録
・営業マンの対応を比較できてよかった。
・信頼できる不動産会社が多数揃っていた。
HOME’S 売却査定 ・476万人の利用者 ・全国1,713社が登録されている
・匿名で査定依頼できる
・不動産会社の特徴がわかる
・掲載物件数が多い
・周辺情報、口コミ、評判などとにかく情報量が多い
・大手の不動産会社に依頼できない
すまいValue ・査定依頼件数18万件(6社合計)
・2017年度成約件数11万件
・最大手の不動産会社に一括査定の依頼をできる ・ネームバリューもあり
・実績豊富な不動産会社が査定するので安心
ソニー不動産 ・利用者の満足度90.8% ・エージェント制度を採用
・マンション価格推定エンジンを利用
・高値で売却できた
・担当者の誠実さからの信頼感が強い
イエウール ・利用者満足度 98%
・累計利用者数 1,000万人以上
・全国1,700社以上の不動産会社と提携
・地域密着型の不動産会社も登録あり
・提携の不動産会社が多いので選べる不動産会社が多い

5.1 NTTデータグループの不動産査定サイト【HOME4U】

【HOME4U】は、IT技術を活用したサービスを展開する株式会社NTTデータ・スマートソーシングが運営しています。【HOME4U】は、売却査定数が累計35万件という豊富な実績があり、一括査定サービスをスタート以降、18年という長い歴史のある一括査定サイトです。このサイトなら、無料で全国各地の1,300社という豊富な不動産業者から最大6社に査定を依頼できます。

HOME4Uの無料一括査定

5.2【HOME’S 売却査定】

【HOME’S 売却査定】は、不動産情報サービス事業や花の定期便サービスなどを展開する株式会社LIFULLが運営しています。

【HOME’S 売却査定】は、全国1,713社のうち複数社から同時に査定を取り寄せることができ、個人情報の提供が必要ない「匿名査定」ができることが特徴です。また、サービスの開始から20年もの歴史のあるサイトで、これまでに476万人という数多くの人に利用されています。

HOME’S 売却査定

5.3 大手6社運営の不動産査定サイト【すまいValue】

【すまいValue】は、小田急不動産、住友不動産販売、東急リバブル、野村不動産アーバンネット、三井不動産リアルティ、三菱地所ハウスネットという大手不動産業者が運営しています。

【すまいValue】は、首都圏を中心とした大手不動産業者6社が運営する不動産売却ポータルサイトです。このサイトでは、一度の申し込みで最大6社から査定額を受け取ることができます。また、6社の合計で840店舗を展開しているため、全国各地の幅広いエリアに対応しています。

すまいValueの無料一括査定

5.4【ソニー不動産】売却相談・査定申込プログラム

【ソニー不動産】は、不動産の売買やコンサルティング事業を展開するソニー不動産株式会社が運営しています。【ソニー不動産】は、Yahoo! JAPANが展開する「おうちダイレクト」と共同運営することで、売却と購入を完全に分けた珍しいサービスを展開していることが特徴です。また、実際に利用した人の口コミについては、悪い口コミも含めて公開することで透明性を担保しています。

ソニー不動産の簡易査定

5.5 最大6社の一括査定サイト【イエウール】

【イエウール】は、Webマーケティング事業などを手掛ける株式会社Speeeが運営している不動産一括査定サイトで、以下のような特徴があります。

【イエウール】は、全国各地の厳選された1,400社以上の不動産業者と提携しており、最大6社に一括査定を依頼できることが特徴です。このサイトと提携している業者は、クレームが多いなどの悪質業者は排除されているので安心して利用できます。

また、マンションや戸建ての売買だけでなく、土地の売買にも対応しており、土地の活用方法に悩んでいる人にはおすすめの一括査定サイトです。

おすすめの一括査定サイト(まとめ)

6.不動産買取を有利に進めよう

不動産買取についてのまとめ

土地や住宅を売却する場合、できるだけ高値で売却したいのか、とにかく早く売却したいのかという目的によって、どのような方法で売却するかが決まります。

また、買取の方法には、一定の期間内に仲介ができる買取保証という選択肢もあるため、ライフスタイルに合った適切な方法を選択すると良いでしょう。

そして買取を有利に進めるためには、複数の業者に査定を依頼することがポイントとなります。そのため、一括査定サイトなどを活用して、納得のいく売却を目指しましょう。

不動産会社8社に査定を依頼したら
不動産会社8社に査定を依頼したら330万円の差があった

今後の目安のため、一括査定サイトを使って実家の査定を依頼したところ、安い会社と高い会社の差が330万円ありました。
簡易査定なら情報を入力するだけで、その日の内に連絡が来る会社も多く、売却相場がすぐに分かります。

主な不動産会社

ただし、一括査定サイトもすべての不動産会社と提携しているわけではありません。
1都3県(東京・神奈川・千葉・埼玉)であれば、地域に特化した実績が豊富なソニー不動産も合わせて検討するとよいでしょう。


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