不動産買取の流れと陥りがちな注意点。今からできる業者選びと準備

不動産買取

家や土地の売却を検討する場合、不動産会社に仲介として依頼するのが一般的です。

しかし、急な転勤などで売却を急いでいる場合には、不動産会社に直接買取をしてもらう方法もあります。

一般的な、仲介と呼ばれる売却に比べると、

  • 売却までの期間が短い
  • すぐに現金化できる

という特徴があります。

これだけを見ると、メリットが大きいようにみえますが、ここには陥りやすい注意点があります。

買取の場合、売却価格が通常の6~7割程度になってしまうことです。

よって、安易に買取を進めることはおすすめできません。

しかし、不動産買取は不動産売却においては、重要な選択肢の1つです。
買取を進めるにしても仕組みやメリット・デメリットを理解した上で判断するようにしたいものです。

よって、ここでは、

  • そもそも買取の選択って自分には妥当なのか?
  • なぜ買取だと売却価格が低くなってしまうのか?
  • 買取を進める上での注意点・メリット・デメリットはなにか?
  • デメリットを小さくして、買取を成功させる対処法はあるか?

について解説していきます。

最終的には、買取を進める上での注意点やコツを理解し、今すぐできる行動をとれるようになります。

1. 不動産買取とは?知っておきたい全知識

土地売買を行う流れ

家や土地などの不動産を売却する方法は、大きく分けて2つあります。

  • 仲介:不動産会社に仲介を依頼する方法(一般的)
  • 買取:不動産会社に直接買い取ってもらう方法

両者の違いは具体的にどのような点にあるのでしょうか?

両者の違いを踏まえた上で、以下で、買取の詳細について解説していきます。

1.1 仲介と買取の違い

不動産売却における「仲介」と「買取」の最も大きな違いは、「買主」「売却手続期間」「売却価格」の3つです。

買主売却期間売却価格
仲介個人長い(4~6カ月)
買取不動産会社(=買取業者)短い(1~2ヶ月)仲介の約6~7割程度

買主については、仲介では個人が買主となり、買取では不動産会社が買主となります。

売却手続期間については、仲介の場合は一から買主を探すために、広告や宣伝などによる売却活動を行う期間が必要となります。
なお、この売却期間は平均で3~4カ月かかると言われています。
売り出しまでの準備期間や引き渡しまでの期間を含めると、平均で4~6カ月の期間が必要です。

一方の買取の場合は、不動産会社が買主となるため売却活動の必要はありません。よって、仲介に比べると短期間で手続きが完了します。

売却価格については、買取の場合、仲介の売却価格の約6~7割程度で取引される傾向にあります。
理由は、買取をした不動産会社が、その後売却を行なうために家や土地の建て直しやリフォーム・リノベーション、整備等を行うための費用が発生するためです。

1.2 買取には2種類の方法がある

買主が不動産会社であることから、比較的短期間で売却手続きが完了する買取には、(a)「即時買取」(b)「買取保証」という2種類の方法があります。

(a)より短期で売却できる「即時買取」

即時買取は、不動産会社がすぐに買取をしてくれるという方法です。

この方法では、仲介のような売却活動が一切なく短期間で現金化されるため、すぐにお金が欲しいという人におすすめです。

ただし、売却価格(=買取価格)が不動産市場の6~7割程度になってしまうため、時間的に余裕があり、より高値での売却を目指す人にはおすすめできません。

(b)仲介と買い取りを組み合わせた「買取保証」

買取保証は、先ず仲介を目的とした販売活動を行い、一定の期間を経ても売買が成立しなかった場合に不動産会社に買取してもらうという方法です。

この方法は、一定の期間内に仲介にて売却が成立した場合、不動産市場での価格で売却することができます。

ただし、この場合不動産会社は仲介していることになりますから、売主は不動産会社に仲介手数料を支払う必要があります。

1.3 仲介を依頼しないのはもったいない

買取と仲介の違いを理解いただいたかと思いますが、仲介による売却を考えずに買取から進めてしまうのは危険です。

いずれ買取にて売却を進めるにせよ、高く売れる可能性を検討せずに買取を選択してしまうのはもったいありません。

物件によって、エリアによって、あなたの物件によっては、興味がある人がいるかもしれません。

自分の物件は買取でしか売れない、と思い込んでいる方がいれば、それは最良の選択ではない可能性が高いです。

よって、まずは仲介もやっている地域の情報に詳しい不動産会社に、どのくらいの価格で、どのくらいの期間で売れそうかを聞いてみてください。

また、仲介や買取も含めた、家を売る方法について全体感を掴んでおきたい方は、こちらもご覧ください。

ほとんどの人にとって、人生の中で家を売る回数はそれほど多くないでしょう。 そもそも、家を買うときの動機が定住を前提としていますし、予定外の転勤、実家の相続などなければ、売る機会は少ないからです。ここでは、家の種類や、売却の理由、個別の事情などにより、どのような点に注意すべきか、1つずつ具体的に解説していきます。

2. 不動産買取の流れ

家や土地を売却するにあたって買取を選択した場合、仲介での売却と異なり、不動産会社には買取査定を依頼して買取価格を提示してもらいます。

また、周辺の類似物件の相場を事前に調査し、買取価格との比較をすることも大切です。

土地売買の流れ

2.1 事前準備をする

買取の方法を選択した場合、先ずは買取査定に必要な書類の準備からスタートします。
買取に必要な書類は、以下の通りです。

  • 登記簿謄本(登記事項証明書)
  • 固定資産評価証明書
  • 登記済権利証
  • 登記識別情報
  • 建物図面
  • 地積測量図

参考:固定資産評価証明書の見方 | 東京都主税局HP

このうち固定資産税評価証明書は、不動産の登記手続きに必要となり、登記済権利証や登記識別情報は、所有権の移転登記手続きに必要な書類です。
また、建物図面では建物の形状を確認でき、地積測量図では土地の形状を確認できる書類です。

この他には、不動産購入時に入手したパンフレットなどの販売資料が残っている場合には、これらの書類とまとめて準備しておくと良いでしょう。

不動産売却に必要な書類は下記に詳しくまとめましたので、合わせてご覧ください。

不動産売却で主に必要になる書類とその内容をまとめました。どのタイミングで必要になるかは取引次第ですが、これから取得する書類と手元にある書類、もしくは本人確認に使用する書類とに分け、足りない書類が分かる一覧表も設けているので、ご活用ください。
不動産の名義を変更したり、担保にして住宅ローンを借りたりするときには、必ず法務局に登記をします。登記事項証明書は登記の事実を証明するものですが、どこでいくらで取得できるのでしょう。今回は、登記事項証明書の種類や取得方法についてお伝えします。

更に、

  • 対象となる不動産の類似物件の相場を事前に調査しておく
  • 家をきれいにしておく

と、高い価格が期待でき、かつ不動産会社から提示された買取価格と比較できます。

よって、買取を有利に進めることができる可能性が期待できます。

物件の相場を知る方法についてはこちらで詳しく説明していますので合わせてご覧ください。

家やマンションを売るといくらになるのか?相場がかんたんに分かる4つの方法と、仲介と買取の差、不具合やリフォームの影響、築年数との関係といった、不動産取引における相場のマメ知識を紹介します。

2.2 買取価格の査定を行う

買取査定に必要な書類の準備ができると、不動産会社に買取査定を依頼します。

なお、買取という方法は、一般的な不動産の売買と異なり、不動産市場の6~7割程度の価格となる場合がほとんどです。

そのため、できるだけ高値での買取を目指すのであれば、1社だけでなく複数の業者に査定を依頼し、提示された査定額を比較することが大切です。
また、査定額を提示された場合には、査定額の根拠を担当者に質問し、丁寧で誠実な対応であるかも同時に確認しておくと良いでしょう。

2.3 買取価格を提示してもらう

不動産会社に買取価格の査定を依頼した後は、買取価格を提示してもらいます。
この買取価格は査定額とは異なり、立地条件の良さなどの物件に対する付加価値や物件の人気度を考慮した価格となります。

ただし、その後の条件交渉などによって、査定額と実際の買取価格は全く同じ価格になるとは限らないので注意が必要です。

不動産売却における基本的な査定ポイントについては、知っておくと対策もできます。

家の売却を考え始めたら、まずは不動産会社に査定を依頼して、家がいくら位で売れるのか調べてもらいます。この記事では査定時にどの様な点がチェックされるのか、またどうすれば高い評価を得ることができるのかなど、査定を受ける際のポイントを解説します。

2.4 打ち合わせと条件の確定

買取価格が決定すると、次はスケジュールの打ち合わせに進みます。
具体的には、物件の引き渡し時期や準備が必要な書類などの確認に加えて、手付金に関する打ち合わせを行います。

また、買取の場合には売主側が処分すべきである不用品についても、不動産会社が相談に応じてくれる可能性があります。
そして、価格の交渉などの条件をまとめていきます。

2.5 売買契約を締結する

不動産会社との打ち合わせ後、提示された条件に納得できた場合に売買契約を締結します。

ただし、売買契約を締結後は、仲介と同様に原則として契約の取り消しができないので注意が必要です。

また、仲介と同様に売買契約の締結時には、買取価格の5~10%程度の手付金が支払われることになります。

2.6 決済と引渡し

売買契約の締結後は、買取価格から手付金の金額を差し引いた残金を受け取り、鍵を渡して物件の引き渡しを行います。
残金の受け取り方法は、振り込み・小切手・現金から選択できますが、振込での支払いが一般的です。

また、物件の引き渡しの際には、あるべき鍵の本数をきちんと揃えておきようにしましょう。

これを以って、不動産の買取に関する一連の手続きは完了します。

2.7 ポイントは事前準備にあり

買取の流れの中でのポイントは、「事前準備」の段階、つまりもっとも最初の段階です。

買取では査定額がそのまま売却額になるので、査定のときのマイナス要素はできるだけ対応しておく必要があります。

不動産の売却の一般知識を知っておくこと・行動に活かすことで、高く売れる可能性があります。
テクニック的なこともありますが、まずは売主自身が売却について知識をため理解しておくことが必要不可欠なのです。

具体的には、家をきれいしたり、アピールポイントを整理しておくことなどがあります。
詳細は、下記にまとめましたのでご覧ください。

家を相場より高く売ることができるのは、新築同様の家も含め、限られたエリアのみです。土地の値上がりが期待できない今は、売れ残りのリスクの方が大きいでしょう。ただ、できるだけ値を下げないという視点で見ると、売主としてできることもあります。

また、改めてですが、仲介で売却する際の相場を知っておくことが大切だとお伝えしました。

相場をしっておくことも大切な「事前準備」の1つです。

いますぐに最新の価格を知りたい方はこちらから査定の依頼をしてみてください。

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不動産買取の流れ(まとめ)

3. 不動産買取のメリット

ここまで、買取と仲介の違い、そして買取の流れを説明してきました。
買取の全体像と、通常の売却と比較して一長一短であることをなんとなく掴んでいただけたかと思います。

ここでは、買取についてメリット・デメリットという形で理解を深め、デメリットを小さくする対処法についてお伝えします。
デメリットを小さくすることができれば、買取という方法をうまく活用して売却ができるはずです。

デメリットについて早く見たいという方は、メリットを読み飛ばして4. 不動産買取のデメリットから読んでください。
では、まずメリットから見ていきましょう。

仲介の場合は、売却までの期間が予測できないだけでなく、買主からの値下げ交渉を求められる可能性もありますが、買取の場合では以下のようなメリットが挙げられます。

3.1 メリット1:すぐに売却できる

買取の最も大きなメリットとしては、すぐに売却できるために引き渡しまでの期間が短いことが挙げられます。

仲介での売却期間は、最低でも3~6ヶ月となる一方で、買取では売却期間がないために長くても1~2ヶ月で現金化することができます。
そのため、売却のスケジュールも立てやすく、購入希望者が複数現れた場合の内覧にその都度応じる必要もありません。

3.2 メリット2:仲介手数料が掛からない

仲介の場合は、売買が成立したと同時に仲介を依頼した不動産会社への仲介手数料の支払いが生じます。ま
た、この仲介手数料は、宅地建物取引業法によって上限額が設けられており、売買代金の3%+6万円という費用が必要となります。

一方で買取の場合は、仲介手数料が掛からないため、売却に掛かるコストを削減できることがメリットとして挙げられます。

3.3 メリット3:トラブルを回避できる

家や土地などを売却した場合、売却後に欠陥が見つかった場合でも、瑕疵(かし)担保責任に問われ、損害賠償を請求されるケースもあります。
なお、売主自体も気づかなかった欠陥についても瑕疵(かし)担保責任を負うことになり、トラブルに発展するケースもあります。

しかし、買取の場合は、瑕疵(かし)担保責任を不動産会社に移すことができるため、売却後に面倒なトラブルに発展するリスクを回避できるということがメリットとして挙げられます。

4. 不動産買取のデメリットと対処法

では、次にデメリットについてみていきましょう。

4.1 デメリット1:売却価格が安くなる

買取の最大のデメリットは、仲介よりも売却価格が安くなることが挙げられます。
これは、仲介と異なり売却前に行うハウスクリーニングを買取の後に不動産会社が行うことや、長期間売れなかった場合の維持管理費などがあらかじめカットされていることが理由として挙げられます。

4.2 デメリット2:後戻りできない

買取までにスピーディに進むがゆえに、買取業者の売却価格を一度受け入れてしまえば後戻りはできません。

仲介の場合、不動産会社は仲介という形で売却を手伝ってくれる存在です。
不動産会社との契約時には、複数社同時に販売に出してもらうことも可能ですし、契約後でも変更や停止することも可能です。

しかし、買取の場合は買取業者との契約が最終的な売却額への合意となるため、一度買取業者との契約をしてしまえば後戻りはできません。

ゆえに、買取業者と会う前に、事前に情報収集や不動産の手入れが重要になってくるのです。

では、メリットとデメリットを理解した上で、デメリットを小さくする対処法を説明していきます。
デメリットはどんな物事にもつきものです。ないものはありません。

故に、どの程度小さくできるか、そのためになにをするとよいかという対処が鍵になってきます。

4.3 対処法1:修理できるところはしておく

家には経年劣化があり、年々価値が落ちていくので、徐々に価格は下がるはずです。
不動産買取において、物件の欠陥や不備は買取価格にダイレクトに効いてくるといっても過言ではありません。

買取会社が買取後に修理する必要があるマイナス部分を、自分たちで修理しておくと買取価格の大きな低下を防ぐことができるかもしれません。

  • キッチン・トイレなど水回りのクリーニング
  • 風呂場のカビとり
  • フローリングの雑巾・モップがけ
  • 壁紙のシミ取り
  • エアコンの掃除

4.4 対処法2:業者選びでは複数社検討する

買取のみに限らず、売却においては不動産仲介会社や買取業者選びが、売却の成功の鍵を握っていると言えます。
特に買取の場合は、契約できるのは一社のみですから、より見極めが重要になります。

仲介でも買取でも、業者と契約する前に査定という段階があります。
査定では、何社にみてもらってもよいですし、タイミングも選べますし、査定の方法も選べます。

  • 査定は複数社にしてもらうことができる
  • 各社からの査定タイミングは自由にできる
  • 査定方法は簡易的な査定と訪問査定がある

業者によって特徴が異なること、そして一社だけの意見にだまされないようにするために、複数社から話を聞くことは重要です。

では、どのような方法で、どのような点を見極めればよいでしょうか。
次の章で具体的にみていきましょう。

5. 不動産買取を成功させる業者選びのポイント

不動産買取を成功させる業者選びのポイント

仲介と同様に買取にもメリットやデメリットがあることは理解いただきました。
買取にて、市場価格に近い価格で売却したい場合は、仲介と買取を組み合わせた買取保証という方法を試すなど、自身が納得のいく方法を選択することが大切です。

5.1 過去の買取実績を各社HPから確認する

仲介の場合にも言えることですが、家や土地の売却をする際は、不動産会社選びが重要です。
その理由としては、買取実績の低い業者では、納得のいく買取が実現できないことが挙げられます。
そのためには、過去の買取実績が豊富な不動産会社を選ぶことが大切です。

具体的には、業者の歴史や過去に何件の買取実績を持っているのか、買取価格や接客はどうかなど、業者に関する情報をしっかりとチェックするようにしましょう。

買取業者の情報は、各社のWEBのHPから確認できます
(買取の一覧サイトを見るより、個別の会社HPを見たほうがよいです)。

掲載がなければ、査定時に直接聞くかお電話にて確認するのがよいでしょう。

5.2 業者の得意分野・エリアを実際に聞いてみる

買取を成功させるためには、買取を検討する不動産会社の得意分野を調べてみましょう。
その理由としては、不動産会社によって土地売買が得意というような、得意分野が異なることです。

具体的には、買取に強い業者であることはもちろんのこと、自分が売りたい物件の条件と業者の得意分野が一致しているかを確認すると良いでしょう。

例えば、東京都23区にはめっぽう強かったり、マンションの買取には圧倒的な自身と実績のある買取業者などがあったりします。

不動産を売却する時には仲介の他に買取が選べます。不動産の売却では、状況に合わせて売却方法を選ぶことでスムーズに売却が進められます。ここでは買取についてのメリット・デメリットを解説しているので、売却の際の選択肢に加え、検討してみましょう。

5.3 一括で複数に、かつその地域の業者に査定依頼する

家や土地の売却を検討した場合、不動産会社に査定を依頼するのが一般的です。
その上で売却価格を設定し、仲介の場合は売却活動に進み、買取の場合は買取の手続きに進みます。

また、不動産会社の査定は、不動産流通機構が提供する価格査定マニュアルに基づいて算出されるケースがほとんどです。
しかし、立地条件や物件の人気度がプラスされることで不動産会社によっては査定額に差が生じます

そのため、家や土地をより高値で買い取ってもらうためには、複数の業者に査定を依頼して、査定額を比較してみる必要があると言えます。
更に、依頼をするのであれば、買い取ってほしい物件がある地域の買取業者に依頼しましょう。

不動産の売却には地域性が強く反映されます。
地元の取引情報や地域ネットワークを生かして売買を行ってくれる業者のほうが、高く買い取ってくれます。

そこで、同時に売りたい不動産のあるエリアにて複数の業者に査定を依頼するのであれば、一括査定サイトを活用すると便利です。

一括査定サイトとはなんでしょうか。
すぐに一括査定について知りたい方は、6. 一括査定サイトとはどういうものか?にすすみましょう。

5.4 補足:買取業者で有名な企業は?

不動産の買取業者といっても、専門でやっている会社、仲介も買取も両方やっている会社など様々です。
ここでは、実際にどのような会社があるのか、どの特徴を説明します。

特徴を知っておくことで、買取をするにあたり業者として信頼できるかどうかの判断材料としましょう。

大きくは、買取専門の業者と仲介も含めて幅広く不動産業を行っている会社の2つがあります。
具体的に見ていきましょう。

5.4.1 買取(再販)業者・サービス

買取専門の会社は、買取再販業者と呼ばれます。
具体的には、

が有名です。

これらの業者は、買取に特化しているがゆえに、取引実績・ノウハウを数多く持ち合わせているのが特徴です。

5.4.2 大手不動産会社

大手の不動産会社は、仲介のみというイメージが強いと思いますが、実は買取も行っている会社は多いです。
企業として多くの人と知見を持ち合わせて、様々な売却のソリューションを提供できる点に強みがあります。

仲介も悩んでいる方や、その他売却全般で相談したい方は一度相談をしてみるのがよいでしょう。

買取再販は業者も取引件数も年々増加傾向にあります。
国も方針や制度を発表し、買取再販を促す動きを推奨しています。

参考:買取再販の家の購入に関する減税処置 | 国土交通省HP

不動産買取を成功させる業者選びのポイント(まとめ)

6. 一括査定サイトとはどういうものか?

おすすめの一括査定サイト

そもそも一括査定サイトとはどういうものなのでしょうか?

身近なところで言えば、車の査定で同じようなサービスがあり、リクルートが運営するカーセンサーが有名です。
厳密に言うと少し違う部分はあるのですが、一度に複数社の査定を受けられるという点では同じです。

一括査定の仕組み

普通複数の会社で査定を受けようと思ったら、図の左側のようにそれぞれの会社に連絡をしなければいけません。
一括査定サービスを利用することで、入口となる1つのサイトに情報を入力するだけで、複数社への依頼が一括で完了するのが、このサービスの最大の特徴です。

ただ、これだけでは当たり前の話ですが、このサイトはどこが運営しているのか?それを見ることで、サービスの特徴が見えてきます。

この後具体的なサイトも紹介しますが、いずれも不動産をメイン事業としていない会社によって運営されているのが大きな特徴です。
具体的には、Webマーケティングを得意とするベンチャー企業や、大手の別事業部が運営しているケースが多いようです。

もちろんそれ自体まったく問題のないことですが、不動産の仲介には「宅地建物取引業」の免許が必要です。
それを持っていないこれらの会社は、直接不動産を取り扱うことはできず、それができる会社を紹介することが役割となります。(専門知識を持つ社員がいる運営会社もあります)

また、それらの費用は不動産会社側が集客の対価として支払う仕組みとなっているため、利用者側は無料というのも、これらのサイトに共通する特徴です。

取扱い実績等特徴評判
HOME4U・18年の実績年間700万人が利用

・満足度97.5%
・NTTデータグループ運営の信頼性
・日本初の一括査定サービス
・地域に精通した地域密着型の不動産会社も多数登録
・営業マンの対応を比較できてよかった。
・信頼できる不動産会社が多数揃っていた。
HOME’S 売却査定・476万人の利用者・全国1,713社が登録されている
・匿名で査定依頼できる
・不動産会社の特徴がわかる
・掲載物件数が多い
・周辺情報、口コミ、評判などとにかく情報量が多い
・大手の不動産会社に依頼できない
すまいValue・査定依頼件数18万件(6社合計)
・2017年度成約件数11万件
・最大手の不動産会社に一括査定の依頼をできる・ネームバリューもあり
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イエウール・利用者満足度 98%
・累計利用者数 1,000万人以上
・全国1,700社以上の不動産会社と提携
・地域密着型の不動産会社も登録あり
・提携の不動産会社が多いので選べる不動産会社が多い

HOME4U

home4u

運営会社株式会社NTTデータ・スマートソーシング
公式サイトhttps://www.home4u.jp/
運営履歴2001年11月~
公表社数約550社
運営歴はこの手のサイトの中で最も長い16年。知名度も高いNTTグループが運営し、大手から地域密着企業まで、厳しい審査を経た不動産会社のみ提携という信頼感があります。

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すまいValue

すまいValue

運営会社小田急不動産株式会社
住友不動産販売株式会社
東急リバブル株式会社
野村不動産アーバンネット株式会社
三井不動産リアルティ株式会社
三菱地所ハウスネット株式会社
公式サイトhttps://sumai-value.jp/
運営履歴 2016年8月~
公表社数6社
不動産一括査定と言えど、全国すべての不動産会社の査定が受けられるわけではありません。
すまいValueは業界トップクラスの不動産会社6社が運営し、ここにしか参入していない会社も。大手での査定結果が欲しい場合は、他の一括査定サイトと合わせての利用もおススメです。

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HOME’S

ieul

運営会社株式会社LIFULL
公式サイトhttps://www.homes.co.jp/
運営履歴 2014年~
公表社数1,300社以上
CMでおなじみのHOME’Sが運営する一括査定サイトで、掲載数1,300以上は業界トップクラス。
不動産・住宅情報サービスの運営で培った情報を活かし、充実した不動産会社の情報を掲載している点も特徴です。

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イエウール

イエウール

運営会社株式会社Speee
公式サイトhttps://ieul.jp/
運営履歴2014年
公表社数1,800社以上
提携会社数が1,800社と、一括査定サイトの中でも最も多い会社数です。
運営は2014年からと査定サイトのなかでは新鋭ですが、累計利用者数も1,000万人と多くのユーザーから選ばれています。

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おすすめの一括査定サイト(まとめ)

7. 不動産買取を有利に進めよう

不動産買取についてのまとめ

家や土地を売却する場合、できるだけ高値で売却したいのか、とにかく早く売却したいのかという目的によって、どのような方法で売却するかが決まります。

また、買取の方法には、一定の期間内に仲介ができる買取保証という選択肢もあるため、ライフスタイルに合った適切な方法を選択すると良いでしょう。

そして買取を有利に進めるためには、複数の業者に査定を依頼することがポイントとなります。
そのため、一括査定サイトなどを活用して、納得のいく売却を目指しましょう。

また、どんなに急いでいても、まずは1度通常の仲介という形で売ることができないか、は検討してみるべきです。

下記の記事では、不動産を早く売るためのポイントについても記載しています。
仲介を飛ばして買取を検討している方であれば先にこちらに目を通して置くことをおすすめします。

不動産を早く売るためには、安く売り出す、買取を利用する、よい担当者を見極めるの3つがポイントです。買取はローンとの兼ね合いもあるので、総合的な判断が大切です。
不動産会社8社に査定を依頼したら
不動産会社8社に査定を依頼したら330万円の差があった

今後の目安のため、一括査定サイトを使って実家の査定を依頼したところ、安い会社と高い会社の差が330万円ありました。
簡易査定なら情報を入力するだけで、その日の内に連絡が来る会社も多く、売却相場がすぐに分かります。

主な不動産会社
ただし、一括査定サイトもすべての不動産会社と提携しているわけではありません。 1都3県(東京・神奈川・千葉・埼玉)または人口が多い地域の不動産の場合、大手企業6社が集まった「すまいValue」も合わせて検討するとよいでしょう。

すまいValueの無料一括査定

人口の多い地域の場合、おうちダイレクトの不動産会社なら、Yahoo!とおうちダイレクトのネットワークを活用し売却をサポートしてくれます。独自の販売活動ができるため、他にはないより高い査定額が期待できます。

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