土地の値段の決め方と調べ方は? 現在の相場と今後の推移について

土地を相続したり処分したいと考えた時、やはり気になのは土地の値段ではないでしょうか。

どんな理由で売却するのであれ、どれくらいで売れるのか気になる方は多いと思います。

そこで、土地の値段を調べる方法を解説します。

土地の値段の調べ方とその方法を知っていると、土地を高く売りやすくなります。

土地の売却は初めてという人がほとんどです。

土地の値段の決め方や調べ方を知り、土地を売る際に損のないようにしましょう。

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土地の値段はどうやって決められている?

どうやって決まる土地の値段

まずは、土地の価格がどのようにして決定されているのか解説します。

大きさ、立地、形、方角が主な要因ですが、流通量も大切です。

値段を決定する要素について理解を深めていきましょう。

【決め方①】大きさや立地で値段が決まる

大きさや立地は価格を決める際に重要な要因になります。

立地は、駅から遠いなど、不便な場所であれば安くなり、利便性が高ければ、値段も高くなります。

交通の便や周囲にスーパーなどがあるといったものだけが利便性ではありません。

学校や公園が近いといったものもエリアによっては付加価値になります。

利便性だけを考えると、大通りに面した土地の方が高くなるように考えられる方もいるでしょう。

しかし、店舗などではなく住宅の場合は踊りから1本奥に入った方が静かで価値が上がる場合もあちます。

また、土地の大きさはエリアによって適切な坪数があり、広すぎる場合などは、売れなくなる可能性があります。

大きければ売れる、小さければ売れないということではないということを覚えておいてください。

【決め方②】方角やカタチも値段を左右する

方角は、日当たりが良い土地であれば、値段が高くなります。

カタチも重要な要素であり、正方形などのシンプルな形状であれば売りやすく、そうではない土地は同じ立地で比べた場合に。

形も重要な要素です。

正方形や長方形といった形の土地を整形地と呼び、評価は高くなります。

逆に、同じ立地でも土地のかたちが綺麗ではない不整形地の場合は評価が下がります。

不整形の土地の1つに旗竿地というものがあります。

都心部では旗竿地の土地も多いです。

不整形だとどんな問題が起きるのかより詳細はこちらを確認してください。

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道路と土地査定額の関係

【決め方③】土地の流通量によっては高価格に

土地流通量が多い場合、高値になることも頭に入れておいてください。

同じ形、大きさの土地であっても人口増加の激しい地域では、土地の需要も高まります。

土地売買の市場流通量によっては高価格で取引されることも多いです。

不動産が敢えて値を下げなくても売れるという観点から、土地価格は上昇していくのです。

該当する土地は人口が増える地域なのか、国立社会保障・人口問題研究所が発表する将来推計人口を参考にしてみましょう。

将来推計人口

土地の値段を調べる方法

土地の価格を調べる方法は、公示地価、実勢価格(不動産取引価格)、相続税路線価、固定資産税評価額などがあります。

それぞれ、不動産を持っている人にとって重要な価格になりますが、売却に時に知っていると良いのはどれなのでしょうか。

【調べ方①】公示地価

公示地価は、国土交通省によって発表される価格です。

1平方メートルあたりの地価が公表されます。

基準地価は、都道府県が公表しているものです。

土地取引の際は公示地価を指標にするように務めるべきとされています。

どちらもあらゆる土地を網羅しているものではありませんが、参考にすることはできるでしょう。

全国地価マップから調べることができます。

【調べ方②】実勢価格(不動産取引価格)

売却する際に参考になるのはこの実勢価格です。

実際に今まで取引された不動産データを見ることができます。

似たような条件の土地のデータを探すことで、自身の売却したい土地の価格もなんとくイメージできまjす。

しかし、売買の多いエリアは情報が潤沢にあり参考にできますが、昔から住んでいる人が多く売買の少ないエリアだど情報が少なく参考にできない場合もあります。

情報量にムラはありますが、一度調べてみる価値はあります。

実際に取引された価格を知る際には、国土交通省の「土地総合情報システム」というサービスを使うといいでしょう。

【調べ方③】相続税路線価

国税庁が発表している相続税路線価は、相続税計算に必要なものです。

不動産会社の査定も、相続税路線価を用いて、土地価格を導き出すことがあります。

計算方法は、相続税路線価を0.8で割るだけ。

多くの道路には、路線価が定められているため、幅広い土地の価格を知るには便利です。

【調べ方④】固定資産税評価額

土地を持っている人に送られてくる固定資産税通知書には、固定資産税評価額が記載されています。

この固定資産税評価額を0.7で割ることによって、土地の値段を調べることができるでしょう。

固定資産税通知書が手元になければ、役所などに問い合わせるか自身で計算してみるのも手です。

上記の4つの価格や固定資産税についてより詳しく調べ方などを知りたい場合は、以下の記事を参考にしてください。

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土地価格相場

公示価格全国ランキング

土地の値段、公示地価を知る

国土交通省が発表した公示価格のランキングを見てみましょう。

どのような土地が高く売買されているのでしょうか。

市区町村別の土地の公示価格には、住宅地、商業地、工業地などありますが、今回は住宅地のみの価格で見比べてみましょう。

公示価格の高いランキング

公示価格の高い地域は、三大都市圏と呼ばれる東京・大阪・名古屋に集中しています。

その中でも都心部である東京都は一極集中となり、他の市区町村と比べて高い公示価格となっています。

以下の情報は、2018/3/28現在のものですが、全体的にみて住宅地の地価は10年ぶりに上昇しています。

1位・千代田区(261.8万円/平方メートル)

国会や首相官邸、中央省庁が連なる千代田区には、大手企業の本社も拠点を構えています。

住むというイメージが少ない千代田区ですが、ブランドイメージも高く住居としての憧れの地域となっています。

交通アクセスも便利で、認可保育園を誘致するなど子育てサービスにも力をいれており、前年変動率が3.3%と働く街で住むというスタイルを求める人も増えています。

2位・港区(178.1万円/平方メートル)

年々土地価格が上昇している港区です。

前年変動率が5.3%もアップしました。

交通アクセスも便利がよく商業施設も多いことから住んでみたい場所といえる場所と言えます。

公園の緑地面積を増やす計画もあり、出産時に分娩費用や入院費用として最大60万絵が支給されるなど、家族連れでの住居購入希望者が増えています。

3位・中央区(119.5万円/平方メートル)

12年連続で公示価格最高額といわれる銀座の商店施設のある中央区は、住宅地としても高い公示価格が示されています。

銀座のような繁華街から下町のような築地、月島などといった幅広い街のイメージを兼ね備えています。

出産祝いの商品券や保育料の補助など子育て支援を充実させたところ、ファミリー世代の入居が増えているようです。

4位・渋谷区(114.2万円/平方メートル)

政治家や芸能人の住居も多い渋谷区は、高級住宅街から下町のような庶民派住宅も多く住みたい街として、人気です。

渋谷駅周辺は夜も賑わう街ですが、その場所をさければ静かで治安のいい街といえます。

例えば、広尾のような高級住宅地が混在している地域や大きな公園が近い代々木などは比較的住みやすい地域といえます。

また渋谷区では週末のイベントも多く開催されており、生活を楽しむ街として人気の場所です。

公示価格の低いワーストランキング

公示価格の低い市区町村を見てみましょう。公示価格の低い地域は北海道に集中しています。

マイナス30度の生活環境による厳しさから人口離れにつながっているようです。

紋別町滝上町

前年度から3.3%下落した滝上町です。

昭和30年を境に人口も減少をたどっています。

平成30年度の住宅用地の公示価格は1平方メートルあたり2,200円となっています。

中川郡下川町

前年度から変化はありませんが、平成30年度の住宅用地の公示価格は1平方メートルあたり2,600円となっています。

昭和35年を境に人口は減少していますが、現在移住サポート支援をおこなっており、若干人口増減率は上がっています。

土地の値段は一括査定サイトですぐにわかる

土地の値段を一括査定で知る

様々な不動産会社からの査定額を知りたい際は、一括査定サイトがおすすめです。

基本的には、必要情報を入力したあとは結果を待つだけの優れたサービスですが、気になる点もいくつかあります。

そこで、一括査定サイトのメリットとデメリットについて詳しくまとめていきましょう。

デメリット:電話がたくさん来ることがある

不動産一括査定サイトを利用した際は、様々な会社から連絡が来てしまうことになります。

また、人気エリアにある土地であれば、より一層、頻繁に連絡の来る可能性が高いです。

だからこそ、やみくもに沢山の不動産会社に査定を依頼すれば良いという訳ではありません。

また、最後にどこかの不動産会社を選ぶことになりますが、判断基準などが明確にないため、なかなか選択しにくいこともデメリットです。

査定額がどれくらいなのかだけではなく、不動産会社の知名度や実績、信用できる担当者なのかをチェックして、選ぶようにしましょう。

一括査定サイトは、あらゆる不動産会社が参加しているものではないため、エリアによっては向いていない可能性もあります。

遠隔地の土地の場合、中小の不動産会社の方が販売力に長けていることもあります。

一括査定サイトだけで不十分であれば、実際に店舗に行って話を聞いた方が良い場合もあるかもしれません。

メリット:簡単な手続きで土地の査定額を比べられる

一括査定サイトの便利な点は、ひとつひとつの店舗に査定依頼をするのではなく、一度必要情報を入力すれば一括で査定依頼ができることです。

そして、ネットがつながる環境であれば、無料で利用可能です。

複数の不動産会社が出した査定額を比較し、現在の土地価格を把握できることでしょう。

不動産会社によっては数百万円金額が異なるケースもあり、一社だけに査定依頼をしてその金額だけしか見ていない場合は、損をするリスクが高くなります。そのため、不動産一括で複数社に査定を利用する方法がおすすめです。

HOME'S運営会社株式会社LIFULL
運営開始時期2014年
対象エリア全国
累計利用者数612万人
提携会社数約1,700社
同時依頼社数6社

また、一括査定サイトのメリット・デメリットをより詳しく知りたい方は下記の記事も参考にしましょう。

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不動産一括査定

土地を上手に売る方法

土地の値段を知って売る
土地売却のコツについても触れていきます。

はじめに相場をチェックしておきましょう。

また、土地売却の実績が豊富にある不動産会社を選ぶことで失敗するリスクを減らせます。

土地をきれいな状態にしておくことも重要です。

こうした土地を上手に売る方法についての詳細を見ていきましょう。

土地の相場を確認する

まず最初に相場を調べるところからスタートします。

取引された価格を調べる際は土地総合情報システムを、目安となる金額を探るためには、不動産ポータルサイトなどを活用しましょう。

自身でも相場をしっかりと把握しておくことで、不動産会社からの査定額が正当なのか判断することも可能です。

自分で土地の相場を調べる方法を以下の記事で詳しく説明しています。ぜひご覧ください。

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管理の必要なく、自分が好きな場所に住める

得意分野で不動産会社を選定する

不動産会社によって、得意分野が異なるため、土地売却に長けている会社を選ぶ必要があります。

そのためにも、一括査定サイトの利用はおすすめです。

査定額だけではなく、どのような実績のある会社か比較することもできます。

綺麗な状態にして良い印象を

土地を売却する際、購入希望者が見に来ることもあります。
見学に来た時、土地が汚れている状態であれば、買い手に良い印象を与えることができません。

土地だけではなく、建物のリフォームを考えておきましょう。

リフォームをする際もリフォーム見積もりサービスを利用することで、優良なリフォーム会社を選ぶことができ、安心して依頼することができます。

土地売却の流れや、土地を高く売るコツなど、初めて土地売買をする方にもわかりやすいよう以下の記事にまとめました。ぜひ、ご覧ください。

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土地を売るときの注意事項

土地を売る時の注意
土地売却時には、様々な注意ポイントがあります。

査定額を信じすぎないこと、掛かる費用面についても理解を深めておきましょう。

こうした土地を売る時の注意事項についての詳細を解説します。

土地の査定額を信じすぎない

不動産会社が出してくる査定額は、実際に売れる価格とは限りません。

あくまでも売れそうな価格となりますので、査定額に期待しすぎることは危険です。

また、会社によってはわざと高い査定額を出して、契約させるような行動に出ることもあるでしょう。不動産を売却する際、「自分、会社、買主」という仲介だけではなく、会社が買い取ってくれるパターンもあります。

メリットは、短期スケジュールで売ることができ、仲介手数料が不必要なことです。
しかしながら、不動産自体を高値で売ることは難しいでしょう。
仲介にせよ、買取にせよ、ポイントになるのは不動産会社です。

一括査定サイトなどを活用して、自分に合った、そして安心して任せられる担当者を見つけるようにしてください。
また買取についての詳細は以下を参考にしてください。

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不動産買取

税金など様々な費用がかかる

土地を売って利益が出るだけではなく、費用がかかることを忘れてはいけません。

仲介会社に売却を依頼した際は、仲介手数料がかかります。仲介手数料には法律で定められた上限があり、中には仲介手数料が無料のケースもあります。

仲介手数料の目安は売却価格の3%~5%です。
不動産会社によって変動するため売却の相談の際に必ず確認しておきましょう。

また、税金も無視できません。不動産を売却することで、税金を支払わなくてはいけません。
その中には支払いがいらない税金や、控除の対象になる税金もあります。

売買契約書に貼りつける収入印紙代(印紙税)や登記に必要な登録免許税も不動産売却に必要な費用です。
また、売った時に利益が出た際は譲渡所得税がかかり、不動産の所有期間によって税率が異なります。

隣接する土地の境界が曖昧な時は測量費も必要になったり、古くなった建物を壊す際は、解体費用がかかります。

まずは売却に関わる費用や税金を把握することが節税する上で大切です。

また、詳しく土地売却に関わる税金について知りたい場合は下記の記事を参考にしてください。

個人での土地売却はトラブルが多い

個人間での売却は、自分で契約書を作成したり、手間がかかります。そのため、会社に依頼してしまった方がスムーズに売却が進行するでしょう。

自分自身で売却したい相手を見つけるということは問題がありません。しかし、契約は必ず不動産会社などプロを入れるべきです。

不動産会社との媒介契約には3種類あります。

信頼できる担当者であれば、他社との契約不可の専任媒介契約・専属専任媒介契約がおすすめですが、そうでない場合は、複数契約が可能な一般媒介契約を選びましょう。

専任媒介契約・専属専任媒介契約は3カ月間の契約期間があるため、あとで変更することも可能です。

契約の作業だけの場合、交渉によっては仲介手数料を安くしてくれる可能性もあるので、そこはお願いする不動産会社に相談してみましょう。

契約を破棄するには別途費用がかかる

買い手が見つかった時、売買契約を締結します。

その際、10%前後の手付金が買い手から支払われることになりますが、売り手の都合で引き渡しまでに契約を解除する場合、手付金+同額を買い手に支払う必要があります。

あくまでも売り手の都合の場合で、買い手都合であれば手付金はそのままの金額です。

契約をする前に条件など本当に問題ないか確認してから契約を交わしましょう。

今後、土地の値段は東京オリンピックで変わる

オリンピックで変わる土地の値段

2020年に行われる東京オリンピックを前に多くのマンションが建設されました。オリンピックは2021年に延期となったものの、それに伴いマンション価格もあがり、オリンピック後には暴落するのではないかと心配している人も多くいるようです。

理由は東京オリンピックだけではありません。
アベノミクスと呼ばれるインフラ整備にともない、若干景気も回復し、マイナス金利による低金利やタワーマンション節税などが合わさり、特にマンションの需要が増えました。その後に、自粛により経済も少し冷え込み、土地や家の価値が見直される機会も増えているようです。

そのせいか、土地も高騰しています。

前回のオリンピック後は高度成長期も最中であったことから、その後建設特需もなくなり証券不況とよばれる自体に陥りましたが、次の年にはいざなぎ景気と呼ばれる好景気となりました。

今回も、オリンピックが景気を左右するわけではなく、さまざまな状況が影響されるようです。

7年で住宅市況は変わるといわれているため、徐々に価格の下落が予想されます。

売却を考えている人は今のうちから行動すると良いでしょう。

土地の値段を知り、賢く売れるようになろう

土地の値段を知って売る

不動産の価格を知りたい時は売却を検討しているタイミングです。

売却価格を知るなら、まずは実勢価格を調べましょう。

不動産一括査定サイトを活用すれば、すぐに値段がわかり、いくつかの会社の査定額を比較することができます。

しかしながら、電話がたくさん来てしまうなど、デメリットがないとは言えません。

いずれにせよ、無料で簡単に不動産の価格を知ることができるのは利点です。

土地の値段を知ることでその後に一般売却をお願いするか、買取をするのかなど行動が変わってくるでしょう。

自身の持つ土地の価格を知ることは売却の一歩です。

まずは、気軽に調べてみてはいかがでしょうか。

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不動産一括査定を使ったら、価格に330万円の差がありました。