遠方の土地を売る際のポイントと不動産会社の選び方について

遠方の土地を売りたい

親や親戚が急死してしまい、実家や遊休地など遠方の土地を突然相続したが、住む予定はなく、売却したいという人は少なくありません。

しかし、売却する際に問題になるのが不動産のある場所が遠くて、売却活動に時間や費用がかかるということです。飛行機や新幹線が必要な距離なら一度に数万円も費用がかかりますし、平日となってしまっては仕事を休まなくてはなりません。

また、地元なら問題ないですが、一度も赴いたことのない場所に不動産を持っているという可能性もあります。土地勘のないところだと価格の設定や不動産会社の選定もナイン井戸が上がるでしょう。

そこで、今回は遠方の土地を売る際になるべく労力をかけず、土地や家を売却する方法を解説します。遠方の土地だからといって諦めず、希望する額で売却できるように、工夫をしましょう。

1.現地に行かず遠方の土地をうまく売却するには

遠方の土地に行かずに売るには
自宅にいながら遠方の土地を売却するために必要なのは信頼できる不動産会社を探すことです。売主が現地に赴けない場合、売主に代わって不動産会社の担当者に手続きや立会を行ってもわらねばなりません。

信頼できる営業担当者を探すことは近隣の土地を売却する際にも大切なことですが、遠方の土地を売る場合は、売主が現地に赴くことができない時に営業担当者に代理で立ち会いなどをお願いすることになります。

よって、近隣の土地を売却する時より遠方の土地を売却する時の方が信頼できる不動産会社と契約することの重要度が増すのです。

遠方の土地を売る場合、コストを抑えて売却費用をより多く元に残したいので、早めに売却することも大切です。信頼関係が築ける担当者なら密に連絡が取れるので、スピードもアップします。

2.良い不動産会社選ぶ際のチェックポイント

遠方の土地を売る際の不動産会社
家を借りる際に不動産会社の方にお世話になった人は多いと思いますが、遠方の家を売却する際にはどのような不動産会社、担当者を選ぶのが良いのでしょうか。

地元の不動産会社か否か

不動産会社は不動産が所在する地域の会社を選びましょう。不動産会社にもエリアの得意不得意があり、基本的には所在するエリアは得意です。

不動産周辺の環境にまつわる情報や現在建設計画が持ち上がっている周辺の施設の情報など、地図を見ただけでは分からないような情報も地元の不動産会社なら持っています。

売却したい不動産にもよりますが、同県内より、同市内ぐらい近い方が良いでしょう。

お願いする不動産会社は大手と中小どちらが良いのでしょうか。土地が所在するエリアによって、依頼した方が良い不動産会社は異なります。

都市部の場合は大手不動産会社がおすすめ

売却したい土地が首都圏にある場合、集客力の高い大手の不動産会社に依頼することがおすすめです。
大手がおすすめの理由は、販売網が全国にある点や、知名度や広告力の高さから集客力に長けている点です。
ただし、大手の会社だから絶対に安心という訳ではありませんので、信頼できる会社か、営業力のある営業マンに対応してもらえそうかしっかり判断する必要があります。

地方の場合は地域密着型の不動産会社がおすすめ

大手の不動産会社はエリアの特性が理解できていないケースが多いため、土地の所在地が地方の場合は地域密着型の不動産会社がおすすめです。
複数の不動産会社に査定を依頼しても、会社によって査定額は異なります。
この差は立地条件や物件の人気度といったエリアの特性が影響していると考えられており、ニーズの高い立地条件であれば地域密着型の会社に依頼した方が高値で売却できる可能性があります。
また、特定のエリアに絞って土地を探している人は地域未着型の不動産会社に相談しているケースも多いため、売り手にとってスピーディな売却も期待できます。

不動産会社の得意分野

不動産会社にはエリアの他にもマンション売却が得意、新築が得意などさまざまです。当然、得意分野の方が情報を豊富に持っていますし、得意分野の不動産を探している買主候補を多く持っているはずです。

マッチしている不動産会社なら早く売却することもできますし、買主から提案される価格交渉も適切に対応してくれ、価格を下げすぎずに済みます。

不動産会社の得意分野を知るには、不動産会社の実績を見ます。実績に掲載されている物件の種類が多いものが得意分野となるので、自分の売りたい不動産と同じ分野を扱っている所を選びましょう

営業担当の対応スピード

買主が他の物件と比較している売りたい期限があるなど、時に不動産売買にはスピード求められます。タイミングやスピードが求められる時に営業担当者がすばやく対応してくれるかは優秀な営業担当者の条件の一つでしょう。

遠方の土地を売る場合は売主が直接動けないことも多く、売主の代わりにすばやく対応してくれるのは特に重要なポイントの1つです。

メールや電話などで聞いたことに対して、返信が遅くないかチェックしましょう。何かを質問した時に1週間も2週間も返信がない担当者は危険です。何度も続くようなら、うっかりミスではなく常態化してしまっている可能性が高いので、不動産会社の変更を検討しても良いでしょう。

担当者との相性

担当者との相性は重要です。売却するまでに何度もやり取りをしますし、分からないことは質問できる不動産売却のパートナーです。相性の良い人なら、相談なども気軽に連絡できるので、やり取りが活発になり見落としや伝え漏れなどがなくなり、書類の手戻りや不利な売却になることを防げます。

明るくて元気な担当者や物腰が柔らかく丁寧な担当者が合う人など人によって良いと感じる担当者はさまざまです。話しやすいひっかかる点が少ないなど、自身が良いな感じた人を選ぶと良いでしょう。

しかし、短い時間で良い担当者を見極めるのは難しいものです。もし、契約してしまった後に担当者と合わず変更したい…と感じることがあれば、以下の記事を参考に考えてみましょう。

契約が選任媒介契約であれば、3か月毎の更新のタイミングで変更するのがセオリーです。ただし、売れない理由が仲介業者以外にあれば、変更しても期待する効果は得られない可能性が高く、見極めのポイントやリスクも合わせて紹介します。

不動産会社を選ぶ際のチェックポイントを紹介しましたが、ここで問題なのは地元の不動産会社を探し、精査する方法です。不動産会社を探すために遠方まで行くのは大変ですし、インターネットでは不動産会社を見極めきれないこともあるでしょう。

次では遠方の土地を売る際の不動産会社の見つけ方を解説します。

3.遠方の土地を訪れるタイミングはいつ?

遠方の土地を売る際には、売却の準備・売買契約・決済時といった手続きのために最低でも3回は現地に行く必要があります。

他にも以下のようなタイミングで現地に行かなくてはいけない場合もあります。

  • 不動産会社に査定を依頼
  • 清掃や書類を揃えるなどの売却に向けた準備
  • 内見
  • 売買契約
  • 決済、引き渡し
  • 建物を解体する場合は解体業者との調整
  • リフォームする場合はリフォーム業者との調整 など

更地の場合は特に問題はありませんが、今まで住んでいた場合などは荷物の撤去や処分が必要になります。

周辺に親戚などが住んでいる場合は人手なども確保しやすいですが、誰もいない場合は自分の家族を連れて行ったり、専門業者にお願いするなどの費用が発生するので注意しましょう。

購入希望者は、実際に物件を見学する内見を希望することがほどんどです。
売れない状況が長引くと、購入希望者が現れる度に内覧の対応をしなくてはなりませんが、内覧の立ち会いは不動産会社の担当者に任せることができます。

4.良い不動産会社を選ぶ方法とは

遠方の土地の不動産会社を探す場合、一括査定サイトを利用するのが賢明です。一括査定サイトとは、複数の不動産会社にまとめて査定依頼をできるWebサービスです。

一括査定サイトを利用すると、遠方の土地を売却したい時の不動産会社選びに関する問題点を回避して不動産会社を選べます。

自宅にいながら複数社に査定を依頼できる

一括査定サイトで紹介される不動産会社は一括査定サイトに登録している不動産会社です。登録する際に多くの一括最査定サイトは不動産会社を審査しており、利用者に良質な不動産会社を紹介できるようにしています。

つまり、一括査定サイトから紹介される不動産会社は一定の基準以上の不動産会社なのです。

遠方の不動産会社を探すとなると、現地へ赴くかインターネットで探すの2択になるかと思いますが、遠方へそれだけの理由で行くのは大変です。インターネットで探す方法は自宅にいてもできますが、Webサイトだけで良い不動産会社か判断するのは難しく、口コミを見てしまうと、賛否両論あって余計分からなくなるということもあるでしょう。

一括査定サイトなら不動産会社の一定の質は保たれていますし、不動産会社をいくつかに絞ってくれるのでより不動産会社を選びやすいのです。

不動産を売却する際にはその土地の不動産会社が良いという話をしました。遠方の土地を売る際も同じです。

複数社を簡単に比較検討できる

不動産売買を行う時には、査定を複数社に依頼するのが高く売れる定番の方法です。なぜなら、査定に厳密な決まりはなく不動産会社によって査定額が異なるからです。

複数社の査定額を見比べることで、売却したい不動産の価格の幅を知ることができ、相場が分かるのです。さらに、複数社に依頼することで複数社の営業担当とやりとりをすることになります。

同時に複数社の担当と話すことができるので、営業担当者の比較・検討ができてより相性の良い営業担当者を見つけることができます。

しかし、一軒一軒不動産会社を探して査定依頼をしては大変です。一括査定サイトでは専用フォームに一度入力すれば、それで査定依頼の完了になり後は査定サイトが利用者に合う不動産会社を見つけてくれて代わりに査定を依頼してくれるのです。

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信頼できる不動産会社を見つけることができたら、売却活動がいよいよ始まります。売却活動時、一度も遠方を訪れないことはできません。何度か行かなくてはいけないタイミングがあるので、把握しておきましょう。

5.予定が合わない場合の対処法

予定が合わない場合の対処法
売買契約といった大切な手続きの際には、原則として土地の所有者本人が現地に出向かなければなりません。

しかし、仕事が忙しかったり買い手の都合によって、どうしても予定が合わない場合もあります。

このような場合、代理人を立てることで対処が可能です。

持ち回り契約をする

売買契約書を郵送でやり取りする方法です。不動産会社が契約書を作成し、合意できれば買主が署名・捺印をして手付金を振り込み、契約書を郵送します。売主は口座を確認し、問題なければ書類を不動産会社へ郵送し、契約を完了させます。

売主と買主の間で合意が取れていれば、その場で契約書をかわさずとも有効になります。ただし、直接会っていないのでお互い理解に齟齬がある場合も考えられます。

事前の契約確認は不動産会社と相談し、よく確認し合った方がいいでしょう。

知人に代理人を依頼する

本人でなくとも委任状を渡して、代理人を立てることが可能です。売却したい土地の周辺に親戚が住んでいる、都合がつかない自分の代わりに家族に行ってもらうなども可能です。

ただし、代理人が行った行為の責任はすべて依頼した人が背負うので、代理人を立てる際は信頼できる人、後々トラブルになりにくい家族や親族を立てると良いでしょう。

売却したい土地の近くに親族がいない、代理で契約に赴ける家族なども都合が合わず難しい場合、司法書士や弁護士に依頼することも可能です。ただし、費用が発生するので、費用分売却額が減ることは覚えておきましょう。

遠方の土地を負担をかけずに売却する方法を紹介しました。遠方にある土地をできるだけ高く売却したいと考えている人もいるでしょう。特に複数人で相続した場合、売却額がそのまますべて手に入るわけではないので、できるだけ土地を高く売却して持分を増やしたいと考える人もいるかと思います。

そこで、次では不動産を高く売る工夫を解説します。

6.遠方の土地を高く売る工夫とは

遠方に限らず不動産を高く売るには工夫が必要です。相場の倍売るなどは難しいですが、なるべく希望額に近づけるために以下のことをやってみましょう。

価格は気持ち高めに設定する

買主は必ずと言っていいほど値下げ交渉をしてきます。買主の値下げ交渉にすべて応じる必要はありませんが、多少は応じるのが一般的です。また、一定期間売れないと値下げをする必要もあります。

したがって、価格を最初に設定する時には、売却したい額より少し高めに価格を設定しておきましょう。価格を高めに設定しておくことで安く売却してしまうことを抑えられます。

家を売るタイミングを見極める

高く売るためには、不動産価格の波を現在、2020年の東京オリンピックに向けて、不動産価格は上昇しています。2019年3月に発表された公示地価では地方圏の平均価格も27年ぶりに上昇し、今がピークとされています。オリンピック後は不動産価格は下落すると予想されているので、売るなら今でしょう。

このように価格の上下には、世の中の現象が大きく影響します。売却活動を行う際には、今不動産価格は上昇しているのか否か確認しましょう。

また、売却額の変化は1年の中でも起こります。転勤などが多い2~3月は最も高く売れやすいです。よって、売却活動を始めるなら、年明け早々は販売活動を行えるようにしておくと良いでしょう。

リフォームをしない

築年数の古い実家などだと、リフォームをして家の価値を高めた方が家は高く売れるのでは…と考えがちですが、リフォームは基本的に不要です。

理由としては、

  • 物件をなるべく安く購入して、自分でリフォームしたい
  • 建物を解体して、新しく家を建てたい

という買主のニーズがあるからです。リフォームをしてしまうと、その分売却価格は上がってしまうので、買主としてはあまりうれしくありません。

また、売主側にもデメリットがあり、リフォームにかかった費用をそのまま物件に上乗せすることはできません。そのまま上乗せしてしまうと周辺の物件より販売価格が異様に高くなってしまい、買い手がつかないからです。

不動産は相場以上の価格で売るのがなかなか難しいものです。提示価格から値引いて行くのが当たり前の商品なので、市場状況を見極めて高い時に売るのはもちろんのこと、価格が下がらない工夫をしましょう。

しかし、高値で売る前にそもそも不動産が売れない可能性もあります。不動産が売れない場合にはどうすれば良いのでしょうか。

7.買い手が見つからない時は買取を検討してみよう


土地を売却する際には、売却の決定から引き渡しまでに早ければ3カ月程度、なかなか購入希望者が現れない場合は6カ月以上の期間を要します。

しかし、遠方の土地がなかなか売れないと維持管理費がかさむ一方です。

このような場合、一般的な販売ではなく不動産会社による買取も検討してみましょう。

この方法を選択すると売却価格は安くなってしまいますが、以下のようなメリットが挙げられます。

  • すぐに現金化できる
  • 仲介手数料が掛からない
  • 売却までの流れがスムーズ

ただし、面積が広すぎる土地や過去に事件や事故が発生した土地の場合、買取を断れる可能性もあるので注意が必要です。

家や土地などの売却を検討する場合、不動産会社に仲介として依頼するのが一般的です。しかし、急な転勤などで売却を急いでいる場合には、買取も考えられます。一般的な仲介の売却に比べると、買取は売却までの期間が短い、すぐに現金化できるという特徴があります。メリットが大きいようにみえますが、ここには陥りやすい注意点があります。

8.遠方の土地を売却する際には不動産会社選びを慎重に


居住するエリアから近い土地に比べると、遠方の土地を売却するには時間的にも体力的にも大変です。
長い期間売れない状態が続くと、値下げせざるを得なくなる可能性も考えられます。
また、スムーズに売却するためには仲介を依頼する不動産会社選びが非常に重要です。
維持管理費などを考慮して高値での売却よりも早く手放したい場合は、不動産会社による買取を検討し、スムーズな売却を目指しましょう。

遠方の土地を取得した理由として多いのは相続です。相続した土地の名義を売却する人に変更しないといけません。
他にもさまざまな手順があるので以下の記事も確認しておいてください。

土地を遺産相続として受け取った時、どのような税金がかかるのでしょうか。また、相続した土地を処分したい時には、どのような方法があるのでしょうか。ここでは相続時にかかる税金や、相続した土地の処分方法、注意点などを解説いたします。