空き家の古民家を活用した事例。リノベーションによる古民家再生

増税になる空き家

日本の住宅で多くを占める木造建築は、雨漏りやシ白アリの被害も考えなければならず、どうしても新築に人気が集まります。

しかし、今の技術をもってすれば、古い家を新築同様に蘇らせることや移築もできます。
神社などの木造建築が、何百年と受け継がれていることからも、それは明らかです。
リノベーションという言葉を知らなくても、テレビなどで大規模なフルリフォームの事例を見る機会もあるでしょう。

問題は資金面で、構造を残すためにすべてを機械で解体するわけにはいかなかったり、最新設備や断熱材などを新たに取り入れていくと、結構な費用がかかったりするケースもあります。
自宅であればそれも許せるかもしれませんが、相続などで手にした持て余している空き家だと、出費には二の足を踏んでしまうのが現実でしょう。

ですが、しっかりとしたビジョンを持ち、資金面も含めたプランを練ることができるなら、空き家の活用方法は意外に多くあるものです。
古材には特有の魅力がありますので、場合によっては好んで再利用されることさえあります。

これから取り上げる事例は、そういった新たな用途を見出したものが中心です。
実際には自宅用としての空き家活用や、解体しての土地活用などの方が多いのが現状ですので、あくまでいくつかの取り組みとしてご覧ください。

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空き家を飲食店として活用する事例

住宅とお店では必要な設備が違い、特に本格的なレストランに必要な調理設備を、自宅の台所でまかなうことは難しく、再利用するには非効率です。
飲食店はその営業許可が必要ですし、そもそも集合住宅でもなければ、店舗にするには手狭な物件も多いでしょう。

それでも、昔は1階が店舗で2階が自宅という形態も珍しくなかったように、特別な設備を必要としない雑貨屋や、軽食を出す程度のカフェであれば、空き家との相性はよく、そういった活用事例は全国的に結構あります。

古民家はその趣きがむしろ好まれるのが最近の傾向で、リノベーションしたカフェを専門に紹介するサイトもあるぐらいです。

古民家のパン屋「まあるいぱんや」

まあるいぱんや

東京都練馬区で、築40年を超える一戸建ての一部を改装して開いたパン屋さんです。

いわゆる古民家としての趣きが漂うほど古くもなければ、決して新しくもない、悪く言えば中途半端な物件であり、おそらく悩みの種になりやすい頃合いでしょう。
でもだからこそ、大家さんから改装の承諾が得られたと言い、実現した事例です。

持ち主の立場から見ると、貸家として活用したことになりますが、借主の自由度を高めることで、築古の家でも成功したと言えます。

古民家カフェ「真壁ちなー」

真壁ちなー

沖縄のお茶処屋さんです。
明治24年、築120年近い古民家で、沖縄の独特の雰囲気をそのまま活かして経営しています。

国の登録有形文化財にも指定されており、指定されると解体もできずに苦労するケースもあると言います。
曾祖父の家を継いだものと言うことで、持ち主がオーナーとなって経営しており、同じことができる人ばかりではないでしょう
が、こちらは色々な“資産”を上手く活かした例です。

真壁ちなー

菓子店「参彩堂(みさいどう)菓子舗」

参彩堂

厳密には住宅ではありませんが、約20㎡の蔵付きの家を購入し、その蔵を菓子店としてリフォームしています。

古民家カフェ「YUSHI CAFE(ユーシカフェ)」

YUSHI CAFE

決して立地が恵まれた場所ではない、長野県佐久市の古民家を改装したカフェです。
内部に残る住宅としての名残が良い雰囲気を醸し出しており、建て替え以外にも可能性があることを教えてくれます。

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空き家の古民家を賃貸物件とする活用事例

空き家を住まいとして活用することは、何ら珍しいことではありませんが、古い家は核家族世帯には広すぎたり、世帯人数も減っているなど、現代の生活には合わないという問題があります。
貸し出すにしてもこれまで賃貸経営をしたことが、リスクに躊躇するのは当然です。

そこでここでは、現代のニーズに合わせることで、負担を少なく住まいとしての活用に成功している事例を紹介します。

古民家をリフォームしたシェアハウス「星空の家」

古民家をリフォームしたシェアハウス・星の家

築140年という古民家ですが、すでにリフォームされていたものを借り受け、シェアハウスとして貸し出しました。

その後築80年の納屋を周囲の協力の元、図書館としてオープンし、地域の交流の場としても提供しています。
イベントも積極的に行う、地域ぐるみの活用アイディアです。

漫画の聖地「トキワ荘プロジェクト 富士見台荘」

トキワ荘プロジェクト 富士見台荘

トキワ荘とは、手塚治虫や藤子不二雄、赤塚不二夫などの漫画家が入居していたアパートで、漫画の聖地と呼ばれた場所です。
そこから名づけられたこのプロジェクトは、周辺物件よりも安い家賃でシェアハウスを提供し、イベントや講演会を開催するなど、若手漫画家の支援を行っています。

家としてみると普通の古い物件ですが、明確なコンセプトも打ち出すことで現役漫画家や編集者の支援も受け、空室も少ない面白い試みです。

賃貸物件の事例「貸家目黒区下目黒の家(カリアゲ by株式会社ルーヴィス)」

カリアゲ

貸家はよくある活用方法ですが、特徴ある事例として1つ紹介します。

写真を見て、施工途中にしか見えないかもしれませんが、この状態で貸し出しています。
それというのも、最近のDIYブームに乗っかり、原状回復義務はなしで、借主が自由に手を加えられることをウリにしているのです。

この物件は公道に面していないため、建て替えができない再建築不可の家です。
築年数は分からず、傾きなどの不具合も出ている状態だったと言います。

カリアゲ

これを直すとなると、相当の費用と手間がかかるわけですが、最低限の改修のみに留めることで所有者の負担を減らし、原状回復を求めないことで、借り家でもDIYを楽しみたい人のニーズを狙っています。
それ自体今後も増える形態でしょうが、さらに面白いのは株式会社ルーヴィスが提供する「カリアゲ」という仕組みです。

この仕組みでは、一定条件までの費用を会社が負担し、リフォームした上で貸し出します。
契約期間は6年間で、管理業務はすべて委託した上で、家賃の10%が保証されます。

いわゆるサブリース(又貸し)の契約で、その相場からすれば安い保証額ですが、手間も金銭的負担もかけたくないが、空き家のままでは管理や税金の負担があって困っている人からすれば、1つの選択肢になるのではないでしょうか。

空き家の古民家を宿泊施設や貸し別荘とする活用事例

非日常体験や都会の喧噪を忘れるためなど、田舎には一定の需要があります。
それを狙った古民家を宿泊施設にする例は全国的に見られます。

これらは一軒丸ごと借りられたり、田舎体験のオプションがあることで、料金も普通のビジネスホテル相当のものから、高級ホテル並みの設定もあります。
逆に宿泊費を押さえたい人や旅行者と交流したい目的の人が利用することを狙った、ゲストハウスという形態もあり、住まい手が限られる観光地でも成り立つ活用方法として、よく見られます。

いずれも旅館業法との線引きが問題視されているところではありますが、今後は民泊を認める動きもあり、拡大が期待されます。

民宿「荒蒔邸(あらまきてい)」

空き家の古民家を民宿にした民宿荒蒔邸

荒蒔邸は、囲炉裏やかまどを残した古民家を宿泊施設として提供しており、春~夏の週末はほとんど予約で埋まる人気施設です。

宿泊施設の運営というと、宿泊客の世話も含めて提供するイメージがありますが、ここでは鍵を受け取ったら自由に使うことができ、5部屋で最大20人まで泊まれる別荘形式になっています。

別荘型の宿泊施設「小値賀島 古民家ステイ」

長崎県から西にある小値賀(おぢか)島にある、こちらも別荘タイプの宿泊施設です。

リラクゼーションサロン「谷野町さんきら」

谷間の家さんきら

江戸末期~明治期建造の村長の家。
その離れを大きく手を入れることなく利用し、リラクゼーションサロンを運営しています。

ロケーション撮影の場も提供しており、残すことで生まれる価値を上手く活かした事例です。

空き家はリノベーションして古民家再生

空き家となってしまった古民家は、リノベーションすることで収益を生む古民家として再生させることもできます。
古民家を所有したものの空き家のままにしている場合には、全国的に活用されている事例を見て、参考にできないか考えてみると良いかもしれません。考えてみた結果、リノベーションも難しければ活用も難しいと感じた場合には、売却するのもひとつの手でしょう。売却する際には、不動産一括査定を利用することをお勧めいたします。

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