空き家を0円で見つけて活用しよう。上手に手放す方法も解説

空き家を0円で売買

親や親族から相続したものの、不動産が遠方にあってそのまま空き家になってしまっている…そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今、さまざまな事情で日本全国で空き家が増えています。

立地が良ければ売却も簡単ですが、空き家のほとんどは地方で立地条件も悪くそのままという場合も多いです。

そういったなかで生まれたのが、「空き家を0円で販売します」というキャッチコピーです。

家をできるだけ安く購入したい人にも空き家を手放したい人にも絶好の機会です。

空き家をどうすると良いのか、解説していきます。

1. 空き家の問題とは

空き家の問題
2019年現在でもなお右肩上がりに空き家は増え続けています。

総務省が5年おきに行っている、平成25年度の住宅・土地統計調査の結果では、2013年時点での全国の空き家の件数は約820万戸にも及んでいます。

1989年の平成元年に比べると、約2倍も空き家が増えています

なぜ、空き家を0円でも譲りたいと考えている人がいるのでしょうか。

1.1 特定空き家に認定されると負担倍増!

2015年5月に国土交通省が空き家等対策特別措置法を施行し、ある特定の空き家に対して措置をとる対策を行っています。

そのため、空き家を所有している人は、空き家を適切に管理しなければなりません。

自治体から特定空き家に認定されてしまった場合、改善勧告を無視してそのままさらに放置していると50万円以下の罰金を課せられる可能性もあります。

自治体からの特定空き家の不適切な箇所を改善すれば、特定空き家認定を解除されます。

認定されてしまった人はそのまま放置せずにすぐに改善方法を自治体に確認する必要があります。

空き家等対策特別措置法の詳細は以下の記事を確認してください。

平成27年5月26日、空き家対策特別措置法が完全施行されました。これは誰が対象で、どういった効果や固定資産税などへの影響があるのか?噛み砕いて解説してみます。

1.2 どのような空き家が特定空き家と認定されてしまうのか

ただの空き家ですと、まず特定空き家の認定はされません。

認定される空き家は誰も住まなくなってから1年以上が経過し、建物の倒壊の恐れがある場合や空き家があることで街の景観を損ねてしまう可能性があるものです。

また、空き家があることで空き巣に狙われやすい街になってしまい、空き家に野良猫や野良犬が住み着いたりしてしまうこともあります。

空き家にゴミを放棄していく人も実際には存在しています。

これらに当てはまる空き家は自治体からの改善指示がくるでしょう。

1.3 近隣からの通報による認定

猫が住み着く、ゴミを不法投棄されて、異臭が出てしまうなど、管理していないせいで発生してしまう問題は多々あります。

それによって近隣住民が行政へ連絡すれば、急を要する事案として調査を開始し特定空き家に指定されてしまう可能性が高まります。

そうならないよう空き家は定期的に管理をしなくてはなりません。

管理ができないのであれば、売却してしまう方法を選びましょう。

その方がさまざまな人に迷惑をかけず、税金を多く支払う必要もありません。

2. 空き家を持つデメリットは費用とリスク

空き家を0円でも売るか
空き家をそのままにしておくと、固定資産税や管理費がかかります。

特定空き家に認定されてしまったら、空き家対策等特別措置法によってその建物は特例ではなくなり、優遇されないということが決定して固定資産税も増額されてしまいます。

住む予定がないのなら、早めに売却してしまった方がおすすめです。

売却の検討と同時に空き家が所在する行政に相談をし、どのような状態だと空き家認定されてしまうのか確認をします。

注意する点を把握しておきましょう。

2.1 空き家を所有していると6倍もの固定資産税がかかる

本来であれば、住宅用の建物には「住宅用地の軽減措置特例」が適用され、固定資産税の負担が軽減されています。

しかし、特定空き家に認定されることで、特例が適応外となり固定資産税は本来の税率が課税されます。

そうなると、軽減措置例が適用されている時と比べて、約6倍の税金を支払わなくてはいけなせん。

2.2 空き家放置で予測されるリスク

空き家のまま放置しておくと、さまざまな危険が発生することを認識しなければなりません。

風通りのない住宅は湿気を溜め込み、柱や壁にカビを繁殖させてしまいます。

その結果、速いスピードで腐食が進み、建物の倒壊の恐れも出てきます。

庭が草木で覆われてしまうと害虫の発生で、近隣にも迷惑をかけてしまいます。

放火や火災のリスクも高まる他に、不審者に空き家を不法に占拠されることも考えられます。

過去に空き家が犯罪拠点として使用されていた事例もあることから、空き家を放置したままではさまざまなリスクが起きてしまうことを予測しなければなりません。

3. 空き家を売却する方法

空き家を売却する方法

今後住む予定がないのであれば、手放したほうが良いでしょう。

面倒だと放っている間も固定資産税は発生しています。

ここでは、空き家を売却する方法を解説します。

3.1 一括査定で空き家を売ってしまう

木造住宅の場合は、築年数が25年以上経つと不動産価値がなくなってしまいます

そのような不動産物件を売却する場合は、買手側の購入希望は空き家を自分で解体するかリフォームして住むかのどちらかです。

買手の多くは土地が目当てですので、売却価格を決める際は解体費用を差し引いた金額でなければ買手が見つからない場合も出てくるでしょう。

どちらを選択すればよいか迷ってしまう人は、不動産会社に相談してみるのがよいです。

まずは、一括査定サイトを利用して相場を把握し、空き家を売却する検討を始めましょう。

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3.2 不動産会社に買取をしてもらう

とにかく空き家を今すぐにでも売りたいという人は、不動産会社に買取依頼をしてみましょう。

確実に短期間で売れて、まとまったお金が入ってくるためメリットがたくさんあります。

瑕疵担保責任が発生しない

家を売却する際に発生する制度です。

瑕疵担保責任というのは、買手に家を売却したあとも瑕疵の保証をしなくてはいけないことをいいます。

例えば、売却後に天井から雨漏りがするというようなことがあった場合、責任は売主にかかってくることもあるのです。

しっかり把握しておかないと、瑕疵担保責任が何十年と続く場合もあります。

しかし、不動産に買取をしてもらったら瑕疵があったとしても、責任を問われることがありません。

その理由はさまざまありますが、家をリフォームするからといった理由があります。

仲介手数料がかからない

家の売買で最も高額となる費用が、仲介手数料です。

売却金額の約3%となるため、不動産の売却金額によってはかなりの高額になる可能性があります。

この仲介手数料は、不動産会社に不動産の売却や購入の仲介を依頼し、成約するとかかる手数料です。

買取の場合、不動産会社が直接買主となって買い取るためこの仲介手数料は発生しません。

仲介料を支払うのが難しい場合は、買取を選ぶのも1つの手です。

買取についての詳しい情報は以下をご参考にしてください。

家や土地などの売却を検討する場合、不動産会社に仲介として依頼するのが一般的です。しかし、急な転勤などで売却を急いでいる場合には、買取も考えられます。一般的な仲介の売却に比べると、買取は売却までの期間が短い、すぐに現金化できるという特徴があります。メリットが大きいようにみえますが、ここには陥りやすい注意点があります。

3.4 売れない場合は行政に相談

不動産会社に委託しても買取や売却がむずかしい空き家でも、諦める必要はありません。

行政もできるだけ空き家を減らすための対策を行っているため、市町村で相談をしてみましょう。

空き家バンク

「空き家バンク」とは、自治体が運営している空き家情報を公開しているサービスです。

使っていない空き家を誰かに使ってほしい人が空き家情報の登録を行います。

そして、空き家を探している人はこのサイトを利用して空き家を見つけることができます。

このサービスは自治体は情報を公開するのみで、買主が売主と直接交渉して条件などの話し合いを行い契約します。

中には、仲介不動産会社に仲介を依頼している自治体もあり、行政と買主が交わって交渉する場合もあります。

空き家バンクでは営利を目的としていないため、不動産会社が仲介した場合には、通常の仲介手数料はかかりますが、登録料などは不要です。

行政のHPで情報を公開していることが多く、利用希望者に目に止まりやすいように工夫がされています。

行政によっては購入支援制度もあるので、チェックしてみましょう。

空き家問題は田舎に限りませんが、需要がより少ないのは明らかです。それを改善するための取り組みが空き家バンクで、実は利用者のメリットが大きい仕組みになっています。

行政へ寄付

空き家バンクですぐ買い手が見つかるとは限りません。

売れるまでの間の税金もこちらの負担になるため、期限を決めて無理そうなら行政に寄付できないか相談しましょう。

行政も、利用価値がないものは寄付を受け付けてくれないのが現状です。

ただし、立地条件などによっては受け取ってくれることも有り得るため、話をしてみるのが大切です。

何らかの理由によって所有する土地を放棄したくなっても、勝手に捨てることはできません。土地を放棄するには、所有権を次の人へ渡す必要があります。そんな土地の放棄の仕方について、売却、寄付、相続放棄の3つの視点からそれぞれ特徴をみていきましょう。

4. 0円空き家を購入して夢の田舎暮らしを実現

空き家を使って田舎生活
0円で譲ってもらえる空き家を使えば、夢の田舎暮らしをお得に実現することができます。

都心部より物価の安い地方ですが、その分引っ越しに必要な引っ越し代、場合によっては車を購入しなくてはなりません。

家を0円で譲渡してくれる空き家にして、家の費用を安く抑えたり、家の購入資金をリフォーム・リノベーションにまわして、自分好みの家にカスタマイズをしてみるのも手です。

4.1 都心部に譲ってもらえる空き家は期待薄

東京や千葉、福岡など都心や都心の近くにも空き家はあり、0円で譲ってもらえる可能性もあります。

しかし、多くは売却できる物件のため、0円で譲ってもらえる空き家は少ないと言ってもいいでしょう。

0円で譲り受けたいのであれば、中心部から離れた場所のほうが期待できます。

4.2 地方は移住用支援制度が充実

空き家を購入するのであれば、ぜひ利用したいのが移住用支援制度です。

0円空き家は、市場に出るとすぐに買い手が決まってしまいますが、支援制度を利用することで、0円に近い金額で空き家を購入することができます。

過疎化の進む市町村も、定住者を増やそうとさまざまな支援制度を進めています。

北海道の蘭越町

空き家利用を促進するため、空き家を改修し買い手が移住してくれる場合は最大100万円を助成してくれます。

これは申請日より1年以内に工事が完了することが条件です。

また、定住される人を条件に、町内の就職も斡旋してくれます。

蘭越町では過疎化に伴う定住化対策として、定住を確約できるUターン者などで、契約締結後2年以内で自家住宅を建築する場合は宅地を20年間無料で貸付し、20年後に安い価格での譲渡を行っています。

蘭越町HP

宮城県の女川町

女川町内に新築・中古住宅や建築用の土地を取得したり、建て替えを行う方に補助金を交付してくれます。

条件は、10年以上継続して取得した住宅に居住すること、税金の滞納がないことです。

補助金の金額は空き家などの中古住宅の購入で150万円です。

女川町HP

広島県の呉市

広島県の呉市に定住するための中古住宅購入資金を助成してくれます。

過去3年間に呉市に住民登録していない人限ります。

3等身内の親族所有の物件を購入する場合は、対象に入りません。

助成される基本金額は50万円で、新婚3年以内の夫婦や出産予定者を含む中学生以内の子どもがいる家庭は助成金が30万円加算されます。

親世帯住宅と近ければ10万円加算します。購入物件が市内島しょ部であれば、さらに10万円。

条件が全て揃えば、最大で100万円が支援されます。購入する前の申請が必須です。

呉市HP

4.3 0円空き家を購入してリフォームしよう

0円で譲り受ける住宅がそのまま快適に住める可能性は少ないといえます。

ほとんどの場合、リフォームを検討した方がいいです。

住宅設備も古いため、使用できないこともあります。

特にトイレ、浴室、キッチンなど水回りは毎日使うところなので、傷んで使えなくなっていないか、あらかじめ確認しておきましょう。

購入資金にお金をかけず、その分リノベーションに費用をかけて思い通りの家に変えることを楽しむ人も増えています。

今、新築で購入すると高額になってしまう、太い梁などがある家もあるので、そういった物件を探してみるのも良いでしょう。

リフォームすると家が劇的に変わるイメージを抱きがちですが、その分費用も相当かかります。今回は古い家のリフォームのポイントと、できる・できないことをまとめました。

5. 自分に合った空き家の活用方法を考えよう

空き家を活用しよう
空き家はそのままにしておいても、税金や管理費など費用だけがかさみ、解決することはありません。

今後住む予定がないのであれば早く売却してしまいましょう。

いつまでも使用しないまま放置していても家がかわいそうです。

周りからの視線も空き家があるということだけであまりよい印象は受けないのです。

田舎で暮らしたいと考えている人には0円の空き家も1つの選択肢です。

住宅は0円ですが、固定資産税やリフォーム代などは発生することが考えられるため、その費用は頭に入れておきましょう。