リビングリフォーム5つのポイント

リビングのリフォーム
最近はLDK、すなわちリビングとダイニング、キッチンが一続きの空間である形式主流ですが、以前はDK、ダイニングキッチンが一部屋、リビングは別という間取りも見られました。
そういった古い家のリフォームを考えるに当たっては、現代の生活に合ったLDKへの変更も要望に含まれるでしょうし、大がかりな工事を行えばそれは可能です。

某番組に代表されるように、そのような大掛かりな工事を伴う改良も「リフォーム」として扱われていますし、それ自体まったく問題ありません。
ただ、機能改善を伴う工事を表す言葉に「リノベーション」があり、当サイトでは情報を送るに当たり、できる限り正しい知識をというこだわりから、ここでは部屋単体で行う「リフォーム」を対象としています。

それでも、「リビングを良くする」という点においては、広さを変えても変えなくてもポイントは同じなので、意識しておいて損はないでしょう。

リビングリフォームのポイント

リビングでは、不具合を感じるよりも、不満を感じることが多いのではないでしょうか?
寒い、壁が汚いなど、古い家のリビングが老朽化で劣化するのは当たり前で、むしろ広さが欲しい、収納が足りないといった、リフォーム後の要望のほうが重要です。

【リビングに良くある不満】

  • 広さが欲しい
  • 採光が悪い
  • 足元が寒い、暖房効率が悪い
  • フローリングにしたい
  • 収納が足りない
  • コンセントが少ない、場所が悪い
  • インターネットを使いたい
  • 色合いが好みと違う

リビングの要望は上記のように大体決まっており、物理的に壁を取り除かなければ実現できない広さへの不満は別として、他は部分リフォームで対応できるはずです。

1.採光の改善

誰でも思いつくのは、南側の窓を大きく広く取るか採光窓を増やすことですが、リフォームで窓を広げたり新設したりするのは、できる場合とできない場合があります。
採光には天窓が最も優れていますが、吹き抜けを除けば平屋かリビングが2階(最上階)にある場合を除いて設置できず、光を分散させて全体の明るさを均一にしやすいのは横長の窓です。

ところが、横長の窓を新設するのは縦長よりも難しく、構造上の問題に関係してしまうため、どこに窓を作ることができるのか業者と相談してから検討しなくてはなりません。
同じ面積の窓なら、大きな窓よりも小さな窓に分けたほうが、光も分散して部屋全体が明るくなりやすいこと覚えておきましょう。

一方で室内窓は、間仕切り壁であれば比較的容易に設置できます。
ただでさえ開口部が多いリビングなのに、室内窓まで不要に思えますが、隣の部屋が明るい場合は、かなりの効果が見込めます。

2.フローリングと床暖房

リビングが畳という家は既に少ないとはいえ、カーペットからフローリングにするのは、リビングリフォームでは多い要望です。
そして、リフォームだけで家全体の気密性を上げるのは困難で、床暖房を入れて居心地の良いリビングにしたい要望も多くあります。

フローリングは、基本的には床材の貼り替えなので難しいリフォームではありません。
直貼りといって、既存の床材の上から貼ることも可能です。
ただし、その場合は床が高くなるので、段差解消用の見切り材を設置します。

フローリングは無垢か合板か

フローリングには材質に無垢と合板の2つあり、無垢とは自然の木をそのまま成形したもの、合板は板を貼り合わせて作ったものです。
多くの人が無垢を希望しますが、これは自然を上質と捉えているからです。

無垢は味わいがあり肌触りも良いとされるのに対し、高い(素材によります)のと、収縮が避けられない、傷に弱いなどの欠点を持っています。
合板は量産されているので品質が均一で、収縮がほとんどなく、施工が容易など多くのメリットを持ちますが、質感ではやはり無垢に劣ります。

また、無垢材をぴったり貼り合わせてしまうと、膨張したときに行き場をなくし反ったり割れたりするため、乾燥状態では若干の余裕を持って貼るのが普通です。
したがって、板に隙間ができ、自然木なので手入れはそれだけ大変です。

結局どちらが良いという問題ではなく、床に何を望むかで無垢と合板に分かれます。
予算も関係するので、単にフローリングにしたいだけなら合板で十分でしょう。

床暖房は温水式か電気式か

床材の下にお湯を通すパイプを設置するのが温水式、電熱線を通すのが電気式です。
基本的に導入コストは温水式が高く、ランニングコストは電気式が高いと言われ、無垢フローリングでは床暖房に対応しているか要チェックです。

電気式は温まるまでが早いので、家族が集まる一時的な利用に適しており、温水式はランニングコストの安さから昼間もリビングを使う生活に適しているとされます。
絶対的なものではないですが、ライフスタイルも考えて検討しましょう。

また、床暖房では人が座る範囲、歩く範囲を想定して床暖房ユニットを配置します。
ソファーや戸棚の下まで床暖房は不要ですが、床暖房ユニットを部分的にすると、家具の配置が限定される点は要注意です。

温水式と電気式、床暖房ユニットの面積は、予算と床材の兼ね合いもあるため、あらかじめ家具の配置や人の動きも考慮して、総合的な判断を必要とします。

3.壁収納の設置について

通常、リビングは最も広い部屋で、家族全員が集まる空間であることから、いろんなタイプの物が集まって、片付かない悩みも多い場所です。
しかし、使った物をしまうのが面倒なだけの場合や、新聞など一時的な物を除くと、本当に収納場所がなくてリビングに置いてある例は意外と少ないものです。

そのため、壁収納を作る場合は、現在の収納が本当に足りないのか確認しましょう。
一方で、収納家具を壁に置いているなら、壁収納でスペースが増えます。

壁収納と収納家具の違いは、天井に近い高さまで収納できるかどうかで、収納家具では天井よりも低い高さを選ぶため、上部に無駄なスペースが生じます。
また、地震に備えて固定器具を必要としますが、壁収納ではそれがありません。

その代わり、壁収納は配置換えができなくなるデメリットがあり、リビングの少ない壁(南は窓、他は通路等で開口している)も塞がります。
テレビを中心に、壁収納を一面にするスタイルも良く取り上げられますが、家具の配置に柔軟性がなくなるので十分に検討しましょう。

4.コンセントとインターネット(電話)配線

コンセントの増設や移動は、壁材のリフォームと一緒に行うのが合理的です。
インターネット配線(LAN端子)も同様ですが、無線LANを使う前提なら、パソコンの設置場所に関係なく、無線親機(無線ルータ)さえ置ければどこでも対応できます。

古い家なら、コンセントがどこに欲しいかある程度わかっているため、リフォーム後の家具の配置を考えながら分散して決めれば良いでしょう。
インターネットについては、リビングがいくら広いとはいえ、障害物のない空間で無線の電波障害は起きにくく、有線接続をしない限りLAN端子の場所は問題になりません。

また、携帯端末(携帯電話、スマートフォン、タブレット)の充電用に、コンセントの需要があり、しかも人が座る近くに求められます。
フローリングにする予定があるなら、フロアコンセントも同時に付けると便利です。

5.壁材とカラーコーディネート

リビングに限らず、部屋の全体を彩るのは壁の色で、床はフローリングがあっても、ラグによって印象を変えられるため、壁の色がベースになります。
無難に白やアイボリーにすると、どんな家具でも合いリビングが明るく見えます。

ついつい家具も同系色でまとめがちですが、遊びがないのでテーブルやクッションなどで、他系統の色を取り入れるのがポイントです。
濃い目の壁にするときは、採光が不足すると全体が暗くなります。

なお、同じ色でも壁材の質感が変わると、部屋の雰囲気はガラッと変わります。
凹凸のある壁はデザイン性に優れる代わりに、手入れが大変な面を覚悟して、サンプルを見ながら壁材を選ぶようにしたいものです。

まとめ

昔の家には「応接間」があり、客を迎える時はそちらに通すこともありました。
しかし、今は応接間という言葉自体に懐かしさを覚える程で、新築の家にはほとんど見られなくなりました。

それだけ人の家に上がる機会が減ったという、生活の変化の表れでもありますが、訪問することがまったくなくなったわけではありません。
そんな時に役割を担うのがリビングで、「家族だんらん」という言葉で表現されることが多いスペースですが、時には外から人を招き入れるスペースにもなります。

ただその頻度には差がありますし、ある程度のことは家具だけでも対応できますが、その家具の配置の自由度はリフォームの内容で決まります。
どのようなコンセプトであっても、上記5つが外せないポイントになってきますので、しっかり検討するとよいでしょう。

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