一軒家かマンションにすべきか。買い替えに役立つ様々な知識

一軒家とマンションを考える
様々な環境の変化によって、今住んでいる家が最適かどうかも変わってくるものです。

例えば子供が成長したり独立したのであれば、新しい暮らし方を考えることもあるでしょう。

老後のことだって考えるはずです。

時間が経つにつれ生活環境は変化し、住みやすい家は変わってくるものです。

今住んでいる家に不満を持った時、住み替えを考えてみてはどうでしょうか。

その際、今の自分にとって一軒家が良いのか、それともマンションが良いのかをぜひ考えてみてください。

一軒家には一軒家のよさが、マンションにはマンションのよさがあります。

そういったメリットやデメリットを、住み替えを成功させるために把握しましょう。

1. 住み替えを一軒家にするかマンションにするか迷ってしまう

一軒家かマンションか

「家族が増えた」「子供が独立した」「老後のことを考えたい」など住み替えを検討する理由は様々です。

その際に、一軒家とマンションのどちらが新しい暮らし方に最適か悩んでしまうことでしょう。

そこでまずは世間一般的な意見を紹介します。

1.1 それぞれの住居率はどのくらいか

全国で比較してみると、一軒家の住居比率は約55%で、マンションの場合は約42.5%と少しだけ一軒家のほうが高いということがわかります。

都心になればなるほどマンションに住んでいる人が多く、実際に建築予定の物件はマンションが多いのが現実です。

その一方で地方になると土地も余裕があり、一軒家のほうが比率は高くなります。

1.2 どこに基準をおいているのか

一般的には「資産価値・コスト・価値観」の3つで一軒家にするかマンションかを決めています。

自分はどこが一番重要な部分として見ているのかを、まずは考えていきましょう。

資産価値を重要視する人は一軒家を購入して将来的に建て替えをしたり、売却するときに購入した金額と同じくらいで売りたいと考える人もいるでしょう。

また、将来的にどんな家に住みたいのか、どんな暮らしがしたいのかによって、選ぶ家のタイプは変わります

自身や家族は今現在、住む家に何を最も求めているのか、家族で話し合ってみてください。

考え方は近くても、年齢や1日の過ごし方が全く違う家族がいることは当たり前です。

家族によって優先順位が違う場合もあるので、一緒に住む方と何を優先したいかを話合ってみてください。

2. 一軒家のメリットを考える

一軒家のメリットとは

一軒家に住み替えをすることで、どのようなメリットがあるのかを考えていきます。また、子供が成長して家を出た後のことも考えておくとよいでしょう。

2.1 土地があるので子供に引き継げる

一軒家と土地を持っていると、建物は年々劣化して不動産価値が下がってしまいます。

しかし、土地は長年所有していても、急激に土地が暴落するということはありません。

土地さえ持っていれば、子供が大きくなったときに所有権を引き継ぐこともできます。

そして、その時の家族構成に合わせて家を建て替えて住むこともできますし、必要であれば売却することもできます。

老後に子供の将来が心配だという人は、土地付きの一軒家に住み替えをして、長年住めるようにしておくこともできます。

2.2 自分の好きなように過ごせる

子供が小さい場合、家の中を駆け回ったりするとマンションではかなり迷惑がかかってしまいます。

一軒家であれば、隣人に気を使わなくてもよいです。

庭があればガーデニングをしたり、子どもたちの遊具を置くなども可能です。

建物が劣化してきたら自分の好きなようにリフォームでき、自分の好きなように暮らすことができます。

また、都会のマンションでは、子供の人数分の自転車置き場を確保できないこともあります。

しかし、一軒家なら庭があれば、子供の自転車置き場に困ることもありません

2.3 管理費や駐車場代などがかからない

マンションの維持費や駐車場は毎月の痛い出費となりますが、一軒家で駐車場があればその心配はいりません。

都内のマンションの月極めは20,000〜30,000円もかかってきてしまいます。

そのことを考えると、年間約20万円以上もお得になるといえます。

2.4 固定資産税は一軒家がお得

不動産を所有した場合、固定資産税を毎年支払わなくはいけません。

減価償却期間はマンションが47年に対して、一軒家が22年となっています。

建物は、取得時から経過年数に応じて価値が減っていきます。

その減額分を考えて評価額や課税標準額が計算されます。

一軒家の方が早く価値がなくなるため、固定資産税の支払いが少なくなります。

購入では家賃との比較材料として、相続では維持費として、税金の話になります。そこで今回は土地と家にかかる税金の種類と特徴、調べ方、そして計算方法と順に解説します。

つまり固定資産税を支払う総額は、一軒家の方がお得と考えてください。

また建物部分に価値がなくなったとしても、土地には様々な利用価値があります。

駐車場経営やレンタル倉庫、賃貸アパートで収入を得る方法が代表的な例です。

こうして考えてみると、一軒家は資産価値が高いといえるでしょう。

3. 一軒家のデメリットを考える

一軒家のデメリット

メリットも多い一軒家ですが、デメリットも同時に知っておく必要があります。

デメリットを知って、マンションのメリット・デメリットと比較して検討するとよいでしょう。

3.1 セキュリティが不安

マンションと比べると、断然にセキュリティが落ちます。

一軒家は空き巣や強盗に狙われやすいです。

そのため、自分自身で家を守る工夫をしなくてはいけません。

また、震災などが合った場合は自分で自分の身を守り、災害時の備えを常に常備しておかなくてはいけません。

最近の一軒家は耐震性や防火性があるものが増えてきましたが、昔の建物はまだまだ足りない部分もたくさんあります。

そのような物件を購入する場合は、万が一のときの対策を練っておかなくてはいけません。

3.2 老後は2階は使わないことも

だんだん年をとってくると、足腰が弱くなってくる人も多くいます。

そして、子供が大きくなって巣立っていくと部屋数もそれほど必要がなくなり夫婦二人だと、2階の部屋を使わなくても1階だけで十分になってきます。

また、身体的理由からも2階に上ることが億劫になり、2階の部屋を使わなくなるというケースも多いです。

このように、年をとると2階がある戸建ての場合、部屋の管理や掃除が行き届どかなくなるというデメリットが発生する可能性があります。

3.3 建物維持は自分で行わなくてはいけない

マンションのように、定期的にエレベーター点検やエントランス掃除を行ってくれません。

すべて自分で掃除をして、修理しなくてはいけない箇所が出てきたら自分で業者に依頼をする必要があります。

修繕費もとくに貯めていなければ、突然の出費に家計が回らなくなってしまうことさえあります。

自分の家は自分で守るという強い意志とお金がなければ、一軒家に住み替えても後々苦労してしまうでしょう。

3.4 近所付き合いが面倒

意外と大変なのがご近所さんの付き合いです。

昔からある住宅地の中に飛び込んでいくと、昔のしきたりのようなルールが存在する地域があるところもあります。

土地の境界線が明確でない場合は、近隣同士のトラブルになる可能性が高くなります。

購入する前にはどこまでが自分の土地なのかを明確にしておきましょう。

また、ある程度は近所との付き合いを、覚悟しなくてはいけなくなると頭に入れておいてください。

3.5 土地に対する瑕疵担保責任

不動産売却後に欠損などが見つかった場合、売主はそれに対する瑕疵担保責任を負わなければいけません

例えば買主が建設工事を行う際、地中に想定していない埋設物があった場合などはその撤去費用を支払う責任があります。

ほかにも後々になって、その土地が再建築不可物件だったと分かれば、売買契約自体が取消になることもありえます。

そのため一軒家を売却する際は十分な調査と買主に対する説明が必要になり、高額な地盤調査が必要になる場合もあると考えておいてください。

4. マンションのメリットを考える

マンションのメリット

マンションは身軽というイメージがありますが、一軒家よりマンションに向いている人もたくさんいます。

どのようなメリットがあるのかを探ってみましょう。

4.1 一軒家よりもマンションのほうが安い

同じような立地であった場合、購入金額は比較的マンションが安くなる場合が多いです。

不動産を購入する際は土地の価格というものが大きく影響されます。

一軒家の場合、20坪の一軒家を購入するのなら20坪よりも大きい土地も同時に購入することが多いです。

1人(1家族)で1つの土地を持つのならば、負担する額も大きくなります。

そのため、購入金額も増えてしまいます。

マンションの敷地は、マンション全戸の部屋の所有者が共同で所有しています。

そのため、敷地部分の所有権はマンションの区分所有者の数で案分した割合となり、土地の価格はその所有権の部分だけの持ち分になります。

したがって、不動産を購入する場合の額はマンションの方が安くなるのです。

4.2 立地条件がよい

マンションが建っているところを想像してみると、だいたいが立地のよいところにあることがわかります。

住宅地の中に、ポツンとマンションが建っているということはあまりありません。

基本的にマンションは住居者を集めるために、立地の良い駅はもちろんスーパーや病院、施設が近いところに建てることが多いです。

マンションの規模が大きいほどこの条件が高く、タワーマンションは住環境がよく近くにショッピングモールがあることが多いです。

駅から近いということは通勤や出かける際にとても便利で、家が遠くて帰るのが億劫だという気持ちがなくなります。

4.3 セキュリティがしっかりしている

最近のマンションはとくにセキュリティの高いものが増えています。

オートロックやテレビモニターホンは今や当たり前で、エントランスや駐車場、共同部分にも防犯カメラを設置しているマンションもあります。

また、行き先階にしかエレベーターが止まらないシステムや居住者が中からエントランスを開錠しない限り、エレベーターが動かないシステムなども導入されているマンションもあります。

タワーマンションなどは24時間警備システムを導入していて、万が一のときでも安心できます。

このように、マンションでは何段階ものセキュリティシステムを導入していて、安全性が高いのがメリットです。

そして、マンションは一軒家と違い、住人が家にいるかいないかが分かりづらいです。

部屋の明かりで判断できますが、外から見るとどの部屋かわからないものです。

空き巣が狙いやすいのは、あきらかに留守がわかる家です。

一軒家は留守のときには部屋の明かりが消えているため、泥棒に入りやすい形を作ってしまいます。

マンションではたとえ留守がわかっても、何段階もあるセキュリティがあるため空き家に入られる可能性は比較的低くなります。

5. マンションのデメリットを考える

マンションはたくさんのメリットがあります。

集合住宅のようになるため、さまざまな気を使わなくてはいけない場面も出てきます。

どのようなデメリットがあるのか見ていきましょう。

5.1 修繕積立金がある

マンションでは一軒家と違い、毎月管理費や修繕積立金の支払いがあります。

ほかに、毎月かかるものは車があれば駐車場代と毎月のローンがありますが、それとプラス管理費と修繕積立金がかかります。

管理費というものは、マンションを管理している管理人の給料、清掃代やエレベーターの定期点検、共用部分の電気代が挙げられます。

それとは別に修繕積立金というのは、将来大規模なマンション修繕のための費用をさします。

マンションによっては相場は変わりますが、1㎡あたり200円という計算で70㎡の場合は14,000円かかってきます。

とくにマンションの劣化が進んでいるようなマンションであれば、将来近く修繕する可能性が高くなり、修繕積立金も高くなってしまいます。

結果、高い管理費などが上乗せされて、購入額は安いのに毎月の支払いは戸建ての月の支払い額より高くなってしまう場合もあります。

5.2 隣室や下の部屋に気を使う

中にはほんの少し物音を立ててしまったときでも、すぐにクレームをいいにくる人がいます。

テレビのニュースでも、隣人同士のトラブルという問題が後を絶ちません。

マンションの部屋の位置によっては、ほんの少しでも下や隣の人に響く可能性があります。

そのため、洗濯機を回す時間を気にしたり、掃除機をかけるのにも配慮しなくてはいけないということを頭に入れておきましょう。

最上階でない限り、上の階の住人の足音は必ずといっていいほど聞こえてきます

マンションに住むのであれば、隣人や下の階の人に手土産を持って引越しの挨拶をするなどの気配りも必要となります。

5.3 資産価値があまりない

不動産の価値に大きな影響を及ぼすのが築年数です。

築年数が古くなってくると、なかなか買い手は見つかりません。

そのため売却するには値下げをする必要があります。

それでも買い手が見つからない場合は、一軒家であれば解体して更地で売却をするという方法があります。

しかしマンションの場合、解体をするには住人8割の同意が必要です。

そのため、解体して売却する方法は現実的ではありません。

つまり築年数が古くなったマンションに資産価値はほぼないと考えてください。

5.4 売却時期に注意する

再開発地域などに新築マンションが建つことは珍しくありません。

そしてそういったマンションを投資目的で購入される人も多くいます。

つまりマンション価格が値上がりしてきて、ある時期に一気に売り出されるということが考えられるのです。

それで何が起こるかというとマンション価格の値崩れということになります。

そのため将来的にマンションの売却を想定しているのであれば、売却時期には注意してください。

6. 一軒家やマンションの住み替えを考えている人に

一軒家とマンションの住み替え

一軒家やマンションへの住み替えを行う場合、世代によってどちらが適しているかは異なります。

そこでメリットやデメリットを踏まえて、自分に最適な住宅を検討してみましょう。

また住み替えにあたって住宅売却を行うための最初の1歩である不動産会社探しについても解説します。

6.1 世代別にどちらがおすすめかを検討する

住み替えを検討する場合、大きく分けて新婚、ファミリー、シニアといった世代ごとに住宅のニーズは分かれるでしょう

それぞれに最適なものが一軒家なのか、マンションなのかを検討していきます。

新婚

新婚の場合、一軒家かマンションのどちらが適しているかはファミリー層やシニア層よりも判断が難しいです。

もしお互いにバリバリ働いて、通勤や周辺環境の利便性を求めるならマンションが最適でしょう。

ただゆっくりと新婚生活を送り、子育ても念頭に置いているのであれば一軒家がおすすめです。

ファミリー層

生活音などの配慮から、マンションでは子供が自由に生活することができないと考える人も多いです。

そのため郊外の一軒家に住み替えて、ゆっくりと子育てを楽しんでみることも検討してみましょう。

シニア層

マンションなら一軒家のように2階に上り下りすることもないので、室内での移動が楽になります。

シニアの人たちにとってはマンションは暮らしやすいでしょう。

また、管理人がごみの日に各部屋を回って、ゴミを集めるサービスをしているマンションもあります。

そのようなマンションを選べば、重いごみを運ぶ必要もありません。

6.2 最適な住宅を考えることは売却を検討する良いタイミング

新婚、ファミリー、シニアといったライフステージによって自分に合う住宅は変わってくるものです。

そしてよりよい暮らしを考えることはおかしいことではありません。

最適な暮らしに、最適な住宅は不可欠です。

そのため住み替えを考えるなら、所有している住宅をどのように売却するかも真剣に考えてみてください。

6.3 ローン残債がある場合は買い替えローンを利用する

住み替えを考える場合、気掛かりになるのが住宅ローンです。

しかし住宅ローンを完済できなくても、次のローンに組み入れることができる買い替えローンというものがあります

なお、あくまで買い替えを前提としているローンということに注意してください。

ローン中の家には抵当権が付いており、滞納すると金融機関は差し押さえて売ることができます。これが外れるのは完済した時で、つまり全額返済が売却の条件となるのです。

6.4 不動産会社選びの重要さ

不動産会社の選び方を間違えてしまうと、数百万円の差が出てしまうといわれるくらい重要なポイントとなってきます。

よい不動産会社の見分け方

わからないことがあっても、面倒がらずに丁寧に答えてくれる不動産会社にしましょう。

たとえ電話であっても横柄な態度であった場合は担当者というより、その会社自体が教育が行き渡っていない場合があります。

不動産の売買は高額の取引になるため、このような信頼できない人に任せると不安を感じるでしょう。

そのため、不動産会社を選ぶ時には査定額を見るだけでなく、担当者と実際に話をしたり査定の根拠を尋ねたりしながら選びましょう。

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1社だけではなく複数の不動産会社に査定を依頼する

不動産探しは適当に入った会社に決めてしまうことがありますが、そのような決め方をすると損をしてしまう可能性があります。

不動産会社の査定額は、査定をだす不動産会社の得意分野や実績によって差が生じます。

そのため、査定を依頼する時には複数の不動産会社に査定を依頼して、比較する必要があります。

複数の不動産会社からの査定額を比較するとその査定額が高いのか安いのか、妥当な額なのかを判断することができます。

複数の不動産会社に依頼をするのが面倒というのであれば、一括査定サイトを利用しましょう。

全国の数ある優秀な不動産会社の中から、自分に合った複数の不動産会社を紹介してくれます。
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7. それぞれのよさを考えて自分に合った購入を

一軒家、マンションに住む
住み替えを検討する場合、一軒家かマンションのどちらにすればよいのかは、ハッキリと断定することはできません。

なぜなら、それぞれに収入や転勤の有無、家族構成に年齢、子供の有無といった様々な違いがあるためです。

そしてその状況によって最適な家は変わってきます。

そのため現在の生活に合わせて、住み替えを行うということが重要だと考えてください。

また地方に住むのであれば、地価がどんどん下がっている駅近のマンションや賃貸物件も検討してみるといいでしょう。

一軒家やマンションを購入すれば老後の家賃の心配はありません。

老後の安心を買っているといってもいいでしょう。

ぜひ自分の将来の生活を考えて、最適な暮らしを送るために前向きな住み替えを検討してみてください。