洗面所・洗面台リフォーム5つのポイント

洗面所スペースは古い家でも必要最低限の設備は整っていることも多く、利用の仕方も昔と大きな変化はないことから、不具合以外でリフォームの候補になることは少ないかもしれません。
洗面台単体で考えた時は、各メーカーのカタログを比較するのが常套手段ですが、それにおいても最新機能以前に、考慮しておきたいポイントがあります。
それらを5つのポイントとして見ていきましょう。

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洗面所・洗面台リフォームのポイント

洗面所は脱衣所や洗濯室と共用になっていると、湿気がこもりやすい特性があります。
浴室に換気扇があっても、洗面所に換気扇を付けることは少ないので、天井や壁がカビやすく、窓があると結露もする環境です。

また、あまり日常生活では意識しませんが、家にある蛇口の中でも、洗面台の蛇口は使用頻度が高いのではないでしょうか。
朝晩の洗顔・歯磨き・帰宅時の手洗いを家族全員で行えば、それだけ蛇口の故障や水漏れ、排水管のトラブルも起きやすくなります。

【洗面所で起こりやすい不具合】

  • 蛇口から水漏れする
  • 排水栓がきちんと閉まらず水がたまらない
  • 排水口や排水管の詰まり
  • 洗面台下部から異臭がする
  • 床の傷みや腐食

1.蛇口は壊れるものと考えておく

全員が毎日複数回使う洗面所の蛇口は、開閉を繰り返すことで徐々に壊れていきます。
10年程度持てば良いとされ、20年持てば十分に役目は果たしています。

最近の洗面台はシステム化されていて、大型の鏡と収納スペース、シャワーヘッドにコンセント付きが普通ですが、蛇口の単体の交換も可能になっています。
築年数が30年程度までなら、こうした洗面台が使われている可能性も高いでしょう。

ところが、メーカーが必ずしも純正品を供給し続けるとも限らず、メーカー製の洗面台でも蛇口は他のメーカーから供給を受けている場合があります。
そうなると、専用の蛇口が手に入らず、洗面台ごと交換となるかもしれません。

つまり、リフォームで新しい洗面台を入れるときは、将来蛇口が壊れたときの対応を、事前に考えておかなくてはならないということです。
蛇口の交換が汎用品で可能かどうかで、修理可能かどうかも決まりますので、事前に洗面台メーカーに確認しておく必要があります。

ただし、メーカーは「使えます」とは言わない(言えない)のが普通のサポート対応で、「純正品以外は保証外です」と言われるのがオチですから、型番等から自力で調べなければならない可能性は覚悟しましょう。

2.洗面台の鏡と照明は重要

洗面台は、手洗い・歯磨き・洗顔だけではなく、男性なら髭剃りなど、女性なら化粧などで顔を見ながら使う設備です。
洗面台の照明が不十分だと、影ができて使いづらいので、LED照明で明るさを確保したり、天井の照明と組み合わせたりする配置の工夫が必要です。

また、鏡は大きいほうが使いやすいのは確かでも、映し出すのは顔が中心なので、収納スペースを削ってまで大きくする必要はありません。
最近では鏡を手前に引き出せるタイプの洗面台が売られており、化粧で長い時間使う若い女性に需要が高いため、家族構成によっては検討要素です。

3.高さが意外な盲点

洗面台を使う時間は短いので、それほどこだわる必要はありませんが、洗面台にも高さの設定があって、それによって使い勝手は変わります。
75cm~85cm程度の製品が多く、身長の半分が適していると考えられています。

そうすると、150cm~170cmの身長を想定していることになり、概ね日本人の平均身長を捉えていますが、家族構成によっても変わってくるでしょう。
家族の身長がバラバラの場合、中間的な数字を選ぶなど、工夫しなければなりません。

高すぎると洗顔時に肘から水が垂れて服や床を濡らし、低すぎると腰に辛くなります。
垂れた水は拭けば済んでも、腰痛は生活上で大きく支障があるので、高さで悩んだら若干は高めで設定したほうが良いでしょう。

なお、洗面台の耐用年数を10年としても、その間に子供が伸びる身長を考えれば、小さい子供に合わせる必要はなく、踏み台の高さを調整してあげれば済む話です。

4.洗面所の収納は侮れない

洗面所は脱衣所や洗濯室と兼用であることが多く、家の中でも実に小物が多い場所です。
タオル類、洗浄剤・洗浄用具、カミソリ類、ドライヤー・ヘアアイロン、化粧道具などが置かれ、浴室で使う品のストックも置かれます。

洗濯機があれば、必然的に洗剤や柔軟剤なども置かれますし、多種多様な物を収納しなければならないため、洗面台の収納だけではとても足りません。
上部に棚を設けて収納するのが一般的な対処方法ですが、洗面台横にカウンターがあると、下部を収納に使える上に、洗面台の使い勝手も良くなるので検討してみましょう。

5.湿気に強い内装を心掛ける

洗面所単体でも湿気は発生しますが、脱衣所兼用や洗濯室兼用になっていることが多いため、どうしても湿気対策が必要な場所です。
また、壁材・壁紙は、洗顔剤や歯磨き粉等が飛び散ることも踏まえて選択します。

単に壁を工夫しただけでは結露が発生しやすく、特に脱衣所兼用のときは浴槽からも湿気が来るので要注意です。
窓がないことも多いので、通気口や換気扇、除湿機の設置などを考えてみましょう。

エコカラットというタイル状の壁材は、調湿効果やデザイン性から人気ですが、当然ながら施工費が高くなり、一部では効果が薄いとされるので予算次第です。

まとめ

洗面所はどの家庭でも求められることがおおよそ決まっています。
しいて言えば「朝シャン」をする人が増えたことが挙げられますが、それでも利用する時間帯や時間数の変化ぐらいで、役割は同じです。

最新の洗面台はそのような小さな変化や不便さも解消するべく、色々な工夫が凝らされていますが、上記のような基本ポイントを押さえて選択すれば、失敗の可能性も減らすことができるでしょう。
事例については、改めてお届けする予定です。