キッチンリフォーム7つのポイント

キッチンはその主流が大きく変化した箇所の1つで、古くは土間で行われていた炊事が床上に上がり、ガスの整備、そしてステンレス台が普及したのが1956年頃のことです。
今では当たり前となった電気式冷蔵庫や炊飯器の浸透はこの頃からで、それに応じた収納やスペースが考えられていきます。

そうして1974年頃にシステムキッチンが登場、その後食器洗い乾燥機やIHクッキングヒーター、浄水器などが誕生し、それらを備えたビルトインタイプをはじめ、収納や換気機能、手入れのしやすさにも工夫がこなされているのが現代のキッチンです。
また対面型・カウンターキッチンやアイランドキッチンも人気となり、多くの選択肢から選べるようになっています。

参考:キッチンの歴史と今 キッチンは豊かさの象徴

普段自分の家庭以外のキッチンを使う機会はそうそうないと思いますが、このような変化を踏まえ、リフォームのポイントを見ていきましょう。

なお、今後お風呂やトイレなど他の水回りについても、シリーズ化して解説予定です。

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キッチン/台所リフォームのポイント

キッチンは毎日水を使うので、水漏れや汚れによる問題が最も起きやすい場所です。
シンク下から異臭がしたり、パイプが汚れて流れが悪くなっていたりと、古くなるほど衛生面でも問題が大きく、食品を扱う場所だけに気になります。

【キッチン/台所で起こりやすい不具合】

  • シンク下の水漏れや異臭
  • 水道の水漏れ
  • 排水口や排水管の詰まり
  • 換気扇の汚れ
  • コンロ周りの油はね
  • 床の傷みや腐食

最後に挙げている床の傷みや腐食とは、毎日同じ場所に立ち、少量でも水や油が床に飛び散る場所なので、傷みや腐食が進みやすいという意味です。
フローリングになっていると顕著なので、該当する場合はリフォーム対象です。

こうした問題は、リフォームに限らず個々の専門業者に依頼することで改善できますが、せっかくリフォームをするのであれば、全体の設計も見直してみましょう。
最もキッチンを使う人(多くの家庭では女性)が、中心になって考えるべき箇所です。

1.シンク・調理台・コンロのバランス

どれも広いに越したことはないのですが、狭くて一番困るのは調理台です。
シンクの広さやコンロの口数は家族構成で決まってくるのに対し、調理台は食材や道具、食器等を広げるので、広いほうが使い勝手は確実に向上します。

ただし、調理台は収納型の台を引き出す形で拡張できる唯一の場所で、シンクやコンロはそうなりませんから、むやみに調理台を広くすると、その分加熱や洗浄で不便です。
シンクとコンロの間に調理台が入る形態が普通で、バランスは良く考えてみましょう。

2.収納スペースの確保

リフォームで最低でも同じ収納スペースを確保しないと、現在収納している物を、新たに収納する場所を確保しなければならず、意外と苦労します。
キッチンの収納スペースは限られますが、背の高くない女性では、上部に戸棚を付けても使いづらいので、下部の収納スペースを広く取るほうが便利です。

また、食器洗浄機やオーブンがキッチン下部に含まれるビルトイン型では、必然的に収納スペースが減るので、収納にも工夫が必要になります。
限られたスペースで、機能と収納を選択するしかなく、優先順位を決めましょう。

3.ゴミ箱を置くか置かないか

キッチンスペース全体のインテリアからは、ゴミ箱は余計な存在です。
分別は自治体によってまったく異なりますが、自治体が指定する分別の種類の分だけゴミ箱を用意すると、大きくスペースを使います。

ゴミ箱をキッチンに収納すれば他の収納スペースが不足し、外に置けば狭くなって見た目も悪くなります。
対面式と壁付けでも違う(対面式なら死角に隠すこともできる)ため、ゴミ箱もキッチンの一部として、置き場所を考えておく必要があります。

4.レンジフードで快適な生活を

古い家では、プロペラ式の換気扇だけというケースが良くみられます。
換気扇がベタベタと汚れていくのは、油分を含んだ気体がキッチンから出ている証拠で、換気扇の機能が不十分だと、リビングにも飛散しているということです。

レンジフードは、においや煙、油分の飛散を防ぐ排気性能において換気扇よりも優れており、フィルターも付いているので、掃除面でも楽になるメリットがあります。
対面式のキッチンでも多種揃えられ、自動換気や洗浄機能など、機能面に優れたタイプと、洗練されたデザインがあるので、リフォームついでに検討してみましょう。

5.キッチンの高さはかなり重要

忘れてはならないのが、キッチン全体の高さで、基本的に食材を切る姿勢を前提に高さが決められていて、各社とも80cm~95cmの範囲です。
キッチンが低すぎると、常に前かがみになり腰痛の原因になります。

90cm以上のキッチンができたのは比較的最近で、日本人の平均身長が高くなっていることから、昔の家と現在の基準は異なります。
事前にショールームなどで、実際に高さの異なるキッチンに触れてみると確実です。

もっとも、キッチン下部の台輪と呼ばれる部分で、設置時の高さ調整はできますし、少しくらいなら敷物等で調整できるため、極端に低い以外は神経質になりすぎなくても問題ありません。

6.対面式と壁付けを考える

対面式では、リビング側を見ながら調理できるので、キッチン内側を隠せることや、子供を見ながら又は家族と会話しながらの調理が可能なメリットを持っています。
また、昔は壁付き、最近は対面式という時代の流れからも、対面式が好まれています。

その代わり、低い壁で仕切ることで、一般的にはキッチンが狭くなり、その理由の1つは、仕切り壁によってキッチンへ入る通路が必要になる点です。
仕切り壁の内側にキッチンがあると、通路を空ける分だけ横幅が取れず、L字型にするなどして工夫するのが普通です。

もう1つは、キッチンに立ったときの背中側のスペースが限られる点です。
壁付けのキッチンでは、リビングに繋がる領域(例えばダイニングテーブルなど)も一時的な作業場所として使えますが、対面式ではそれがありません。

他にも、キッチン越しに料理を受け取ってもらう場合を除き、仕切り壁を回らないと配膳できず無駄な動きが増えるなど、対面式にはデメリットも多いですが、死角があって手入れを省けることや、視線がリビング側に向くメリットは想定以上に大きいです。

7.作業の流れを把握して使い勝手の向上を

毎日使うキッチンは、キッチンとしての炊事機能だけではなく、料理や食器をダイニングやリビングへと運ぶ流れまで考慮して考えるのが大切です。
スタイリッシュな造りを追いすぎて、使い勝手が悪くなっては元も子もありません。

キッチンには冷蔵庫と食器棚が置かれるので、調理から配膳まで総合的に動きやすい配置を考えてリフォームしましょう。
こうした考え方を「導線(動線)設計」と呼び、狭い空間ですが導線を考えずにデザイン優先で選ぶと失敗の元です。

まとめ

キッチンは家の中で占めるスペースとしては広くないものの、その中には多くの機能が備わっており、それだけ考慮する点も多くなります。
上記はリフォームのポイントを簡潔にまとめたものなので、これをもとにモデルルームなどで確認することで、求めているものとその優先度が明確になっていくでしょう。

ネット上でも、リフォーム特集のページがありました。