お風呂リフォーム6つのポイント

風呂のリフォーム
お風呂はキッチンなどとは違い、家族全員が利用するスペースでありながら、プライベート空間にもなる特性を持っています。
ようするに、極力人の手を借りずに利用できるようすることが、リフォームにおける大きなポイントとなります。
意外にも家庭内事故の割合としては高くない浴室ですが、事故の危険度が高いという意味では見逃せないでしょう。

他にも主要な床・壁材の変化が起きています。
さらにミスとサウナなどの新しい機能も登場していますが、付加機能の詳細は各メーカーページに譲るとして、最低限押さえておきたい使い勝手のポイントをまとめます。

お風呂/浴室リフォームのポイント

家の中で誰もが裸になる浴室では、水で滑りやすい特徴からも安全性が重要です。
一般的には、カビや湿気による被害、経年劣化など次のような状態になると、リフォームを検討することが多いようです。

【お風呂で起こりやすい不具合】

  • カビや汚れが取れなくなった
  • 浴槽やタイルのひび割れ(在来浴室)
  • 排水口や排水管の詰まり
  • 寒くて湯が冷めやすい(気密性が悪い)
  • 床の傷みや腐食(脱衣所)

また、古い家ではタイルを使った在来浴室が主で、現在は手入れのしやすさからも樹脂を使ったユニットバス(トイレと一体という意味ではない)が主流になっています。
家族構成や将来も考え、リフォーム後はくつろぎの空間でありながら、使いやすさ兼ね備えた浴室にしたいところです。

1.在来浴室は浴室周辺が腐りやすい

ユニットバスが主流になったのは、工事がかんたんになること以外に、浴室と浴槽が一体成形されて気密性が高く、水漏れにも強いことが挙げられます。
タイルを敷き詰めた在来浴室では、目地が割れて隙間ができると水分が外に漏れ出すので、床下や浴室の壁の木材に必ず影響します。

また、在来浴室の浴槽は、直接排水管には繋がっておらず、浴槽下に設けられた排水溜まりで受けてから、排水管に流れていくようになっています。
この排水溜まりは、モルタルで作られていることが多く、徐々にでも吸水するため、次第に外側の部分まで湿気が広がるのを避けられません。

在来浴室とユニットバスの融合型もある

ユニットバスでは、浴室ごと成型した箱を設置するイメージで、直接排水管に繋がる工法になるため腐食の心配がほとんどないメリットがあります。
ただし、浴室にこだわりたい人にしてみれば、在来浴室の内装は魅力的でしょう。

そのような需要に応えるため、金額は高くなりますが、浴室の「箱」だけ防水壁で作ってしまい、その中で在来浴室のように内装を整える施工をしてくれる業者も存在します。
この場合、タイル目地が割れても外は防水性の箱なので、湿気が外部に広がりません。

2.床材の工夫

平らな床面は滑りやすくて排水も悪く、焼き物のタイルは冷たい欠点があるので、最近では細かな凹凸や溝が付いた、樹脂製の床材が滑りにくくて好評です。
床が滑りにくいほど汚れも付きやすいのは、安全面を考えれば仕方がないですし、表面を特殊加工することで、排水性・乾燥性に優れた製品もあります。

平らな床でも、すのこを使用して滑らないようにできますが、すのこは裏面がカビの温床になって衛生面に不安を残すため、リフォームで床材を検討してみましょう。
また、すのこは全面に敷き詰めていないと、ずれて転倒に繋がる例もあります。

3.手すりの設置

浴室での転倒は年齢に関係なく危険で、やはり足腰が弱い高齢になると、どうしても発生率が高まっていきます。
手すりは転倒防止に効果があり、浴室内だけではなく出入口にも必ず付けます。

場所としては、浴室への出入り、浴槽まわり、洗い場での上下といった体の動きをサポートするように手すりが必要です。
吸盤で付けるタオルかけのようなタイプは厳禁で、壁に固定された手すりにします。

また、手すりはむやむに付けるのではなく、手すりを使わなければ入浴できない人が、使いやすい配置にしなくてはなりません。

4.浴槽の縁の高さ

家族が健常な人だけなら、浴槽の縁の高さを考える必要はないでしょう。
しかし、高齢化が進んでくると、入りやすい浴槽が求められ、介護を必要とするようになると、浴槽の縁の高さを考える必要性が出てきます。

通常、縁の高さはフラットから60cm程度までとされ、縁が低くなるほど、浴槽の底までの落差が大きく、入る際にバランスを崩しやすくなります。
その一方で、縁が高いと大きくまたぐ必要があり、高齢者にとっては困難です。

そこで、浴槽の底は洗い場よりも低く、縁が30cm~40cmになる中間的な高さが好まれ、立位入浴(縁をまたいで入る)と座位入浴(浴槽脇に設置した椅子に座って足を持ち上げて入る)のどちらにも対応させます。

また、浴槽に傾斜を付けると、深さを浅くしても十分につかることができるので、縁の高さと深さを考えた浴槽の設置が大切です。

5.バリアフリー化とドアの変更

従来の浴室は、脱衣所への漏水を防ぐため、どうしても段差が付いており、これが高齢者にとっての障害となります。
実際、東京都の調べでは、浴室の事故でも段差につまずく転倒事故は相当数あって 、最近は浴室もバリアフリー化が進んでいます。
報道発表資料(東京都 生活文化局)

バリアフリー化で脱衣所側に漏水しやすくなるため、新たな排水機能が不可欠です。
洗い場には、排水口に流れやすくする勾配が付いていますが、それだけでは不足するので、施工業者と相談して決めましょう。

他には、浴室のドアが開き戸の場合、浴室側に開く構造になっているはずです。
浴室のドアのそばで人が倒れると、開き戸ではドアが開かなくなる危険性から、折り戸に変更しておくと万が一に備えられます。

6.寒い地域では暖房機能も検討

ヒートショックと呼ばれる現象で、毎年多くの人が亡くなる と知っているでしょうか?
ヒートショックは、脱衣所で体が冷えることによる急激な血圧の上昇と、お湯につかることで起こる急激な血圧の低下を原因とします。
冬場の住居内の温度管理と健康について(東京都健康長寿医療センター)

脱衣所に暖房を付けている家庭は少なく、寒冷地ではその温度差も顕著になります。
浴室内に専用の暖房機を取り付けると緩和されると言われています。
暖房機は乾燥機を兼ねているタイプもあるので、カビの防止や、物干しを付ければ、冬場・梅雨時期などの部屋干しスペースとしても活用できます。

まとめ

現代におけるお風呂という空間の役割と特性、ここ10数年の変化を考えると、リフォームのポイントが見えてきます。
今回ご紹介したポイントは、主に安全性や日常での使いやすさ、手入れのしやすさに重点を置いたものですが、古くからお風呂は疲れを癒す役割も担っています。

こだわりを反映させたリフォームも人気で、以下のサイトにその事例が紹介されているので、参考にしてみるとよいでしょう。


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