土地管理の方法と頻度の目安

土地管理
土地の管理は、手間がかかる家の管理よりもないがしろにされやすく、更地にした後はそのまま放置という所有者も少なくありません。
しかし、何もない更地だからこそ起こりやすいトラブルもあって管理は必要です。

管理の手間も費用も家に比べると小さいですが、適切な管理を怠ると、管理者責任を問われることもあるので、活用方法が決まるまでは保全に努めるべきです。
土地の管理に何が必要か、対策と共に考えてみましょう。

草刈り

草が生え放題の土地は、第一に見た目が悪いのですが、問題はむしろ外観よりもその他のほうが大きく深刻です。
草刈りを怠った場合、問題になりそうなのは次のような状況ではないでしょうか。

  • 見た目が悪い
  • 害虫の発生
  • 不法投棄の増加
  • 道路からの視界不良
  • 放火や野火による周辺損害

草刈りの頻度と対策

通年管理の管理業者に依頼した場合、年に1回または2回の頻度で草刈りをしますが、普通に考えて春と秋に1回ずつ、夏には2回の計4回はしたいところです。
そうすると、約2ヶ月に1回となり、補完的に草刈りを依頼することになります。

別料金で除草剤を撒いてくれる業者もいますが、草刈りというのは「刈る」のであって「抜く」のではないため、草刈りの効果は短期間しかなく、根本的な対策としては、表土を削って砕石を敷く整地か舗装も考えられます。

整地する場合には、防草シートを敷いておくと効果も持続しますが、その分費用もかかり、舗装についてはその土地を将来どうするのかで変わってきます。
宅地利用(もしくは宅地として売却)するのなら、舗装の撤去費用+盛土費用が発生するので、その分を考えておかなくてはなりません。

つまり、整地や舗装は長期的な対策となる代わりに、遊休地にかける費用としては大きいため、その後の土地活用を考えた上で判断しましょう。

草刈りの依頼先と費用

草刈りは土地管理を請け負う不動産会社、管理サービス業者、掃除業者、植木屋、便利屋など依頼先は多く、それほど探すのに困ることはないはずです。

料金は時間単価×人数×作業時間の業者と、㎡または坪単価×広さの2通りに分かれ、時間単価なら3,000円/時程度、㎡単価なら200円~300円/㎡程度(坪単価で500円~1000円/坪程度)になっています。

また、草刈りはシルバー人材センターで依頼を受けていることも多いので、費用面で気になるなら選択肢になるのではないでしょうか?
シルバー人材センターでは、時間単価が民間業者の1/3~1/2程度(地域による)ですから、高齢者で少しくらい作業が遅くても、民間業者に依頼するよりは安く済みます。

なお、草刈りは草刈り機で行いますが、手作業の草抜きを依頼すると作業効率は格段に落ちて、作業時間または面積単価で5倍くらいまで覚悟しておくべきです。

掃除

自然にゴミが集まってくることは考えにくく、土地で掃除が必要になるほとんどの原因は、ポイ捨てなど不法投棄です。
そして、大抵は不法投棄した人を見つけることはできず、所有者負担での掃除です。

不法投棄を完全に防ぐ方法は、残念ながら無いに等しく、草刈りを定期的に行うのも1つの対策なのは確かです。
人目に付かない場所ほど不法投棄が多いことはよく知られており、雑草が伸びていると、不法投棄の対象になりやすいからです。

掃除が必要になる理由

誰でもゴミだらけの土地を好むはずはないので、常識的に掃除の必要性を感じると思いますが、空き缶のように拾えば処分できる一般ゴミはともかく、生ゴミや電化製品、産業廃棄物(ガラスやがれき類、廃油など)の可能性もあって不法投棄は厄介です。

廃棄物処理法上、土地の所有者は土地を清潔に保つように努力しなければならず、異臭など著しく生活環境を悪化させると、除去命令を受けることがあります。
特に、近所から行政に苦情が入って、自分が捨てたゴミでもないのに行政から連絡がくるパターンは、怒りの矛先もないのでやりきれないでしょう。

掃除の頻度

いつ捨てられるのか予測できないのが不法投棄ですから、どのくらいの頻度で掃除するべきか当然ながら決まっていません。
しかし、不法投棄が不法投棄を呼びやすい傾向を考えると、発見が遅れることで余計に捨てられる懸念があります。

ですから、管理サービス業者が提供している巡回サービス(年数回から月1回程度)に、オプションでかんたんな清掃を加えるか、巡回時に汚れ具合を報告してもらい、異常な状況なら自分で掃除するか業者に依頼するなどすればよいでしょう。

看板や囲いの設置

管理サービス業者に管理を委託していると、管理物件である旨の看板が設置されます。
これは、土地について問い合わせをしたい人(例えば購入希望者)の連絡先にもなると同時に、管理されている土地と明示することで、不法投棄の抑制を期待するからです。

しかし、不法投棄をする人が、看板程度でひるむようなら、わざわざ監視カメラを設置してまで備える必要がないのであって、看板があっても不法投棄はされます。
そこで、囲いを設置して侵入を妨げる方法が対策としてとられます。

また、草刈りも不法投棄の対策だと説明しましたが、草刈りをすることで今度は不法侵入や無断駐車といった違う問題が出てきやすいので、特に囲いは有効でしょう。
境界線に沿って囲うことで、境界をはっきりさせておく効果もあります。

方法として、据え置き型の囲いなら買って置くだけでも、施工になると外溝工事を請け負っている業者か、防護柵工事を請け負っている業者となり、費用は囲いに何を使用するかで変わってくるため、見積もりを取ってみるしかありません。

囲いの種類

囲いにも多くの種類があり、背丈ほどの囲いがあれば、かんたんに投げ入れられる程度のゴミしか入ってこないので、電化製品や産業廃棄物の不法投棄には有効と考えられます。
ただし、強固な囲いほど費用も比例して、なおかつ撤去費用も高くなるため、どの程度の囲いをするべきかという判断は必要になります。

杭とロープ

木製または金属製の杭を打ち込み、その間をロープ・針金や鎖などで結びます。
かんたんな施工のように思えても、杭を垂直に打ち込むのは意外と難しく、打ち込みが浅いと倒れて用をなさないので、業者に依頼したほうが確実です。

木材

同じく杭を打ち、柵状に木材を渡してロープ等の代わりにします。
ロープを張る場合よりも杭の本数が増え、強度を上げるため、筋交いを入れたりしますので、木材の材料費が大幅に増えます。

単管パイプ

工事現場や足場で使われる、単管パイプとジョイント金具を使ってかんたんな柵を作ります。
基本的に低い柵で使用されますが、もし高さを出したいなら、重量があるので基礎工事が必要になるでしょう。

ガードポール(車止め)

駐車場の車止めや、通行止め用に良く使われるポールで、1本のものとアーチ状(逆U字型)のものがあり、アーチ状の赤白タイプは見かけたことがあるはずです。
基礎で固定するか、置き基礎になっているものを並べて配置します。

フェンス

フェンスといっても種類は多く、金網や鉄柵を使うタイプは、荷重に耐えられないため支柱の基礎工事が必須です。
かんたんなものでは、工事現場で見られるガードフェンス(カラーフェンス)もありますが、持ち運べる=動かすことで入られるので、効果はあまり期待できません。

ブロック塀

言うまでもなく施工を必要として頑丈でもあり高価ですが、同時に乗り越えて侵入されると、中が死角になって逆によくないのかもしれません。
また、落書きの対象になりやすいのも、ネックと言えばネックでしょう。

まとめ

土地における最大の価値が、きれいに整地された状態だとすると、費用をかけても価値が上がるのではなく、下げないために行うのが土地の管理です。
この点は、修繕で価値上昇がある家とは、事情がまったく異なります。

したがって、管理にお金をかけるほどマイナスになるのですが、ゴミが散乱していたり草が伸びていたりすると、清掃費用・整地費用などを考慮した価格でしか売れませんし、不法投棄・不法侵入対策として、何らかの手立ては必要になるでしょう。

土地の管理サービスは、原則目視でチェック可能なため、費用も多くかかりません。
遠隔地の土地では、定期巡回してもらうだけでも利用価値があるので、積極的に考えてみてもよいのではないでしょうか?

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